内容説明
なぜ、天下分け目の決戦は「関ケ原」で起こった?信長が「安土」に築城した理由とは?…歴史の舞台を地図で検証すれば、日本史の意外な素顔が見えてくる。
目次
1 天下を分けた戦の勝者の地理と敗者の地理(古代史の趨勢を決めた「吉野」朝と「近江」朝の対立;源平の戦いの最終地は、なぜ「壇ノ浦」になったのか ほか)
2 武将たちは合戦場をいかに駆け、勢力図をどう塗り変えたか(毛利が政権を掌握した「厳島」の戦いの勝敗を分けた地の利とは;信濃の覇権を賭けた主戦場は、なぜ「川中島」だったか ほか)
3 列島の地勢が左右した文化・経済の発展ルート(キリスト教はどのように日本中に広められていったか;信長が居城を「安土」に築いた、これだけの地理的理由 ほか)
4 彼らは、なぜその地で時の権力に反逆したのか(蝦夷の首長の反乱と坂上田村麻呂の「東北」経営;同族間の小競り合いが国家への反乱となった「関東」の地 ほか)
5 日本の外交の歴史をものがたる地図たち(「白村江」の敗戦後、「近江」に遷都した対外事情とは;命がけで大陸文化を持ち帰った遣唐使の航路を追う ほか)
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院博士課程修了。明治学院大学教授。専攻は、日本古代史、歴史哲学。比較文化的視点を用いた幅広い観点から日本の思想・文化の研究に取り組む一方、飽くなき探究心で広範な分野にわたる執筆活動を展開している
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感想・レビュー
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