内容説明
エリクとラウールの美少年同士、エリカとニーナの美少女同士が本能の命ずるままにくりひろげる同性愛の饗宴。貴婦人、人妻、踊り子などが入りみだれる愛欲の性宴。“リンの玉”などの性具を用いた秘戯や少年に包茎手術を施すシーンも織りこまれた世界的に名高い秘本。瞠目すべき性のアルチザン山口椿の超訳が原作の興趣を幾層倍にも盛りあげ、面白さ抜群。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫丸
10
著者とされるG.H.タントリス氏について調べてもweb上ではヒットなしです。登場人物は2人の少年エリク、ラウールと、女たちエリカ、ニーナ、セシル、マリオン、ソフィー。それこそ取っ替え引っ替え、くんずほぐれつの乱倫舞踏である。などと紹介してみても登録3感想0の本書ですから、この文章も誰に届くということもなく電脳空間を漂う亡霊と化すのでしょう。生の蕩尽物語を読むと反転して死を思う年頃なんですよ。人生が線香花火であるとして、残る火花はいくばくか。死にたくないなあと思いました。(nani ittenn no?)2023/08/30