内容説明
異常性愛者の秘密結社“レッド・ローズ・クラブ”の一員である名代のサディストが語る“性の残酷物語”。可憐な美少女が、人妻が、女秘書が、つぎつぎと淫鬼の毒牙にかかり、もてあそばれ、慰みつくされて無惨な運命をたどる。淫楽殺人者の狂気の行為ともいうべき残虐非道な鬼畜の性を描破し、サディズムの極致に迫る猟奇あふれる異色の秘本。他に「性器嗜虐症」など。
感想・レビュー
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表題作『人面鬼』は、昭和27年刊行の地下本。 単なるエロ小説ではなく、2人の男が女性を誘拐、監禁、陵辱、あげくに殺人、という残酷なもの。 SMプレイ、ではなく、拷問、虐殺のような責め方なので、残酷ではありますが、読む前は、もっとスプラッター的な血みどろな内容を想像していたので、レイプもののエロ小説の延長、ともいえる内容はちょっと予想外。 大学時代の先輩で印刷会社社長秋山に出会い、女性を加虐的なレイプの世界に導かれる新聞社の広告部員の後輩鹿島の一人称で物語が進むのは、探偵小説的。2025/01/29