内容説明
男というものは異なった性交を欲するものである。あの女の陰部はどんなだろう、交接した味はどうか、処女ともしたいが人妻ともしてみたい、年増はどうだろう、十年も交接を絶っていた女とはどうか―こんな好奇心にかられた男が、張形を使ってみせてから舐陰をせがむ三十後家とした交接など、素人娘や商売女から挑まれるままに重ねた交媾の記録、他三編。
目次
女から挑まれた経験
ある夫婦
魔窟の一夜
S―とその情婦
感想・レビュー
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わす
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当時の発禁本を現代の感覚で読むと、なぜ問題視されたか不思議なほどソフトな表現であることが多いが、相対会レポートは会員制だったからか性描写が具体的でエロい。手記者はよほどのイケメンだったと見えて、多くの女から誘惑を受ける。女たちは専ら自身の性欲を満たすために誘惑していて、男の性感を高めること自体を目的としない。この体験談が仮に創作だったとしても、当時の「挑む女」のイメージとしてはこれが限界だったんだろう。同じ人が書いた『魔窟の一夜』に男が素人女を求めるくだりがあって、男の素人嗜好は古くからあったんだなと。2024/05/03