非正規公務員のリアル―欺瞞の会計年度任用職員制度

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非正規公務員のリアル―欺瞞の会計年度任用職員制度

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  • サイズ 46判/ページ数 296p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784535559844
  • NDC分類 318.3
  • Cコード C3036

出版社内容情報

官製ワーキングプアを一層深める会計年度任用職員制度等、社会を支える不可欠な存在である非正規公務員の深刻な現実を抉り出す。

内容説明

あなたを支える人がいなくなる。コロナ禍において公共サービスの最前線に立つ非正規公務員を絶望させる不条理な現実。

目次

第1部 非正規公務員のリアル(ハローワークで求職するハローワーク職員―笑えないブラックジョークに支配される現場;基幹化する非正規図書館員;就学援助を受けて教壇に立つ臨時教員―教室を覆う格差と貧困;死んでからも非正規という災害保障上の差別;エッセンシャルワーカーとしての非正規公務員―コロナ禍がさらす「市民を見殺しにする国家」の実像)
第2部 自治体相談支援業務と非正規公務員(自治体相談支援業務と専門職の非正規公務員;非正規化する児童虐待相談対応―ジェネラリスト型人事の弊害;生活保護行政の非正規化がもたらすリスク;相談支援業務の専門職性に関するアナザーストーリー)
第3部 欺瞞の地公法・自治法改正、失望と落胆の会計年度任用職員制度(深化する官製ワーキングプア―とまらない非正規化、拡大する格差;隠蔽された絶望的格差―総務省「地方公務員の臨時・非常勤職員及び任期付職員の任用等の在り方に関する研究会」報告;欺瞞の地方公務員法・地方自治法改正;不安定雇用者による公共サービス提供の適法化;失望と落胆の会計年度任用職員制度)
第4部 女性非正規公務員が置かれた状況(女性活躍推進法と女性非正規公務員が置かれた状況;女性を正規公務員で雇わない国家の末路)

著者等紹介

上林陽治[カンバヤシヨウジ]
1960年東京都に生まれる。1985年國學院大學大学院経済学研究科博士課程前期(修士)修了。現在、公益財団法人地方自治総合研究所研究員(2007年~)。関東学院大学兼任講師(2012年~)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kum

27
図書館勉強のために読んでみたものの、図書館員に限らず、保育士や相談支援員など様々な職場で働く非正規公務員の現状に暗澹たる気持ちになる。率先垂範どころか「現行の非正規公務員の勤務条件改善のための法環境は、民間に比べて二周回遅れ」だと著者は言う。非正規に頼った職場でありながらその処遇を軽視することの結果は考えればわかるだろうと思うのだが、安易な都合で誰の得にもならないことをやっているとしか思えない。賃金や雇用不安はもちろんのこと、当人たちが自身の仕事への誇りを否定されたように感じて離職に至ることが一番切ない。2022/07/13

やまやま

14
例示されている職場としては職業安定所、図書館、小中学校、児童相談所、生活保護窓口といったところで、いずれも非正規化が進捗した職場である。「民営化」できるという幻想が使用者側だけでなく、地域住民のかなりの割合でも大きくあるのかもしれないが、それは「かかわりのない限り」「どうでもよい」仕事と思われがち、また地方自治体の中で「傍流」な仕事とされがちという点を丁寧に示している。行政需要は増えているにも関わらず正規職員として雇用できないのは、「平時」においてそれは無駄なこと、と住民に見なされがちなことも否めない。2021/07/28

awe

8
地方公務員の3人に1人が非正規公務員であり、行政の現場の最前線を非正規職員が支えているという現実がある。図書館、福祉事務所、学校、ハローワーク等。これは有名な話だが、ハローワークで求職者支援を行なっている相談員が、翌年には求職者の側に回っているということもあり得ると...。◆非正規公務員が増大する背景には、自治体の財政難と行政需要の増大・複雑化があるという。一例を挙げれば、各種の「相談業務」は年々その需要が高まっているが、そこに割く人員が足りないため、非正規公務員を充てることが多くなっている。福祉事務所に2023/10/29

You

5
時間切れで自分に関係のある章だけ読了。後半の会計年度任用職員の章も飛ばし読みになってしまってもっとじっくり読み込みたかった。うちの市のことを言っているのか?ってくらい我が町にも当てはまっていて、全国的にこの業界の扱いがこれって絶望的すぎて笑えてくるね。そして長野県の自治体のランクイン率がすごいね。自分がいかに自身の置かれている状況に無頓着だったか。きちんと勉強して把握して理解して、何かあったときには自分を守れるようにしなければいけない。何かとまともに戦うためには知識と度胸と冷静さのどれも欠いてはいけない。2021/04/30

dokulogue1

3
図書館本。何となく皆見ていないふりをしてきた話と言える。できる方策が非常に少ないと感じさせるところがある。解決策らしきものを提示するところがあるが、考えてみれば解決策を提示できるような余裕と行動力のある非正規公務員という存在は想像しづらく、また財政を見れば資金の投下は難しい。詰んでいるという感想を抱いてしまう辛さを感じるところがある。2021/04/02

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