内容説明
「ベッドがパリを支配し」、性的不道徳が謳歌された十八世紀ヨーロッパ、エカテリーナ女帝をめぐるロシア宮廷、マリー、アントワネットとサドに代表される大革命の血の陶酔と性的倒錯、ヴィクトリア女王とブルジョワ的偽善の十九世紀、そして社会主義革命と二度の大戦を経て現代のセックス革命に連なる風俗の変遷を、真の人間解放への過程としてとらえる包括的風俗史。
目次
1 許された性的不道徳―ロココの時代
2 血が流されなければならない…―1789年から1848年まで
3 愛の隊商宿―世紀の半ば
4 衝動を現世で律しなければならない…―19世紀から20世紀への変わり目
5 戦争と愛とはしっくりしない―1890年から1918年まで
6 殖えよ!―1918年から1945年まで
7 よりよく生き、よりよく愛する―セックス革命