内容説明
１９８５年、阪神タイガースは２１年ぶりに優勝し、日本シリーズを初制覇した。いったいあの年の社会現象ともいわれた熱気は何だったのか？９月から１２月までのドキュメンタリーを中心に、ファン気質、組織論、日本プロ野球批判、関西タイガースを支える西の文化論など、愛するが故に完壁な「祭」の終わりを願う著者の、熱く美しかった虎たちへの心をこめたレクイエム。
目次
１ フィーバー前（トラキチは奇人・変人・マゾ集団；タイガース政治学・タイガース経済学；いますぐやめよう、タイガース・ファン；プロ野球二都物語―甲子園詣 ほか）
２ フィーバー中（虎狂八景亡者の戯；虎獅子決戦・勝負の分かれ目；浪花の巨人ファン；虎狂ハワイ珍道中）
３ フィーバー後（幻のタイガース黄金時代；甲子園八景亡者戯；あるタクシードライバーの告白；浪花猛虎しぐれ ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ココアにんにく
1
19970729読了 GB借
728
1
暗黒時代真っ只中の時に書かれた作品。1985年の「タイガース・フィーバー」の前・最中・後に分けられて書かれている。タイガースが優勝まで一気に駆け上がり、そして一気に転げ落ちた様がファンの視点で書かれているので当時を知るファンは勿論なのだが、当時を知らないファンにこそ読んで欲しい。球団の発展時代・黄金時代・暗黒時代の空気が凝縮された一冊。しかし、関西弁なので馴染みが無い人にとっては少し読みにくく感じるかも知れない。
