内容説明
「元寇と台風」「関ケ原合戦時の天気」「享保の大飢饉」など、史実と天気との関係を究明した本書は、歴史学と気象学との学際的な協力の成果として大きな反響を呼んだ。「歴史と気象」という分野に荒川氏が情熱を傾けたのは、出身地の白河で、冷害に悩まされる農民の姿を見ていたからではないかと考えられる。
目次
第1章 お天気日本史(歴史と天気;歴史に現われた災害)
第2章 気象よもやま話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴木誠二
1
1970年発行の単行本を1988年に文庫化したものだが、日本の古今東西様々な歴史上のネタが気象と絡めて書かれていて、実に興味深い。特に「第4艦隊事件を気象面から捉えた記述は個人的に大いなる拾い物!。事件当時の台風の中心と各艦(戦隊)の進路と波の高さの図。等風速線、空気の流れの図などが掲載されており、艦隊が直面した気象状況がよく分かる。2016/10/17
ねむりねずみ
0
戦、飢饉、戦中・戦後。単行本は1970年の発行らしく、戦中・戦後の話は著者の経験として。風船爆弾の発案の話などなど。2018/12/07
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