河出文庫<br> 星の時

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河出文庫
星の時

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  • サイズ 文庫判/ページ数 176p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309468341
  • NDC分類 969.3
  • Cコード C0197

出版社内容情報

コーラとホットドッグが好きな天涯孤独のタイピストは、自らの不幸を知らなかった。ロシア内戦下ウクライナに生まれた「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」による傑作。日本翻訳大賞受賞。
・
映画公開決定!
2026年8月21日~
新宿武蔵野館、 Bunkamuraル・シネマ 渋?宮下ほか全国順次公開
▼映画「星の時 4K」予告編
https://www.youtube.com/watch?v=vvjyJhCHJVU
・
地方からリオのスラム街にやってきた、天涯孤独のタイピスト。
彼女は、自分が不幸であることを、知らなかった。
「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」と呼ばれ、カフカやペソアと比肩する20世紀の巨匠が最後に遺した奇蹟の傑作。
・
本書で第8回日本翻訳大賞を受賞した訳者による全面的な見直しを行い、著者の息子であるパウロ・グルジェウ・ヴァレンチによるエッセイ「現実とフィクションの交錯」と、水上文による解説を収録した決定版。


【目次】

内容説明

地方からリオのスラム街にやってきた、天涯孤独のタイピスト。彼女は自分が不幸であることを、知らなかった。「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」と呼ばれ、ジョイスやペソアと比肩すると評される巨匠が最後に遺した、小説の発生の瞬間を捉える奇蹟の傑作。第8回日本翻訳大賞受賞作。

著者等紹介

リスペクトル,クラリッセ[リスペクトル,クラリッセ] [Lispector,Clarice]
1920年生まれ。ブラジルの作家。1944年『野生の心の近くに』でグラッサ・アラーニャ賞を受賞。欧米で16年間の居留生活ののち、1959年にリオデジャネイロに戻る。1977年死去

福嶋伸洋[フクシマノブヒロ]
1978年新潟県生まれ。共立女子大学文芸学部教授。リスペクトル『星の時』で第8回日本翻訳大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

62
他者に馬鹿にされ、搾取されても日常でのほんの少しの楽しみを糧に懸命に生きるマカベーアは幸福だった。彼女が他者の視点から見れば不幸であると気づく迄は・・・。「紙の星」の登場人物たちのように作者=語り手=神に抗議・抵抗する事もなく、真実に気づき、絶望に向かうマカベーアを私たちは読む事で終わらせる事しかできない。マカベーアの幸せを願いながらも破滅に陥る様を見る読者自身も語り手と同じく、殺人者であると同時に人の不幸を娯楽にする立場だ。だからこそ、自分以外の他者から見れば、それは反転する事を示すラストにヒヤリとする2026/09/06

おだまん

11
日本翻訳大賞受賞のとき以来、映画も観たので文庫で再読。初読のときはロドリーゴが煩くてよくわからなかったところも、第三者から見えるところ、主観的に見るところ、多角的にこの作品の魅力を感じることができました。スター。星の時。翻訳者のお話を聞けるのが楽しみです。2026/09/01

まさ☆( ^ω^ )♬

9
ロドリーゴ・S・Mという男性作家の語り手を介して物語が進む重層構造。語られる物語は、マカベーアという貧しい少女の哀れな一生。救われない物語なのに、読み始めたら何だか惹き込まれ、最後まで一気に読んでしまった。解説読んで理解が深まった部分もあるので再読したい。2026/07/18

kankoto

8
これ程までに、衝撃を受けるとは思わなかった。物語としてはある男性作家がブラジル北東部から都会に出て来た貧しい少女を主人公にすえた描くと言うそれだけなのだけれど。彼が描くマカベーアは彼の中に住み着いてしまった様に自分の中に住み着いてしまった。 無垢で愚かで自分で自分の置かれている状態も分からない、けれど彼女はその日その日を生きている。この物語のロドリーゴの自分語りの部分も好きだ。彼がこの少女を描きながら引き込まれて行く様、そしてこの結末を導かれる様に描いて行く様。彼の語りの部分が魅力的でたくさん線を引いた。2026/09/04

のこのこ

6
煩悶しながら探りながら書くような語り手、自分自身のあらゆる不幸に無自覚な語られるマカベーラの特異性などが重なり合い、確かに読み始めは晦渋な気がしたけど、読み進めると意外とそうでもなかった。 悲劇は文学において美しいものとなるということ自体の残酷性に目を向けさせられるような読書ではあるが、この法則を過信して加減を過つとあっという間に目も当てられないお涙頂戴ポルノになるのである。だから悲しくて美しい作品というのは、それだけで価値があるのです。(人間は人間である以上、残酷なことを避けるというのは無理である。)2026/09/08

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