内容説明
麻薬中毒のエージェント、リーは捜査の手を逃れてニューヨークを脱出、ついには魑魅魍魎の跋扈するインターゾーンへ…猥褻な描写、入り乱れる時系列、発表時に大論争を巻き起こしながら、二十世紀アメリカ文学史上、不動の地位を獲得したビートニク文学の最高傑作。最新テキストを元に全面的に訳文が見直された完全版。
著者等紹介
バロウズ,ウィリアム・S.[バロウズ,ウィリアムS.] [Burroughs,William S.]
1914年、アメリカ合衆国ミズーリ州生まれ。作家。ハーバード大学卒業後、定職につかずにアメリカ、ヨーロッパ、スペインの各地に滞在。53年、麻薬中毒者を描いた自伝的小説『ジャンキー』でデビュー。59年に発表した『裸のランチ』は世界的な反響を呼び、ビートニク文学の代表作となる。97年、逝去
鮎川信夫[アユカワノブオ]
1920年、東京生まれ。詩人、評論家、翻訳家。伝説の詩誌「荒地」創刊に参加。86年、逝去
山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年、東京都生まれ。評論家、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
48
W.S.バロウズ、2作目です。ドラッグ&S●X&ジャンキーの物語、半世紀以上前の20世紀の問題作は、21世紀の今現在でも全く色褪せておらず、十分刺激的で危険な書でした。 世界一のならず者国家は、世界一のドラッグ&ジャンキー大国でもありました。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309468150/ 【読メエロ部】2025/07/17
biwacovic
2
昔読んだかすら覚えていない。おそらく本棚の奥にあるはず。読んでいても1頁も理解していなかったと思う。この「完全版」もやっぱり読んでるというよりもひたすらに文字の麻薬を摂取してるという感じで、書かれてから半世紀以上が過ぎても衰えることのないわけの分からなさは圧倒的。ヤバいわからんと言いつつ読めちゃうのもすごい。2025/07/10