内容説明
荒廃した火星に隠された伝説の青い壜(「青い壜」)、いじめっ子を殺しに故郷に帰った男の完璧な復讐(「非の打ち所ない殺人」)、すべてを与える代わりに結婚を望む魔女(「全量服用、群集の狂気を阻む薬」)…。恐怖の愉悦と幻想の遊戯に満ちた、めくるめく二十二篇。SFの詩人が贈る、とっておきの作品集。
著者等紹介
ブラッドベリ,レイ[ブラッドベリ,レイ] [Bradbury,Ray]
1920‐2012年。イリノイ州生まれ。宇宙時代の抒情詩人との異名を取る、アメリカ文学を代表する幻想作家。47年、初めての作品集『黒いカーニバル』を発表。50年に刊行した『火星年代記』は世界的な評価を受ける
小笠原豊樹[オガサワラトヨキ]
1932‐2014年。翻訳家。岩田宏の名で詩集『いやな唄』『頭脳の戦争』ほか著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スプリント
6
どの作品も一定の水準以上なのだが記憶に残る作品はなかった。おそらくレイ・ブラッドベリのSFを下敷きにした多くの作品に触れてしまったのでどことなく既視感があったせいだと思う。こちらが源流であることは理解しているのだが。2024/04/13
カノト
1
表紙買い。どの話も面白かった。青い壜、木製の道具、第五号ロボットGBS、板チョコ一枚おみやげです!が好きだった。題名のつけ方、言葉選びが良いなあと思う。翻訳の方のセンスかな。2024/04/21
頭痛い子
1
ちょっとホラーな『青い壜』、わたしも同じ考えになってたことがある『いつ果てるとも知れぬ春の日』、ヘミングウェイ最後の未発表作を口語訳で知ってる『親爺さんの知り合いの鸚鵡』、最後のオチが笑っちゃう『とうに夜半を過ぎて』、神父とチョコレート中毒のニートが織りなす『板チョコ一枚おみやげです!』が、おもしろかった。タイトルも秀逸。『おや?』と思わせる。2024/04/16
あまい蜂蜜
1
この中の「願いごと」が課題図書2016/04/14