出版社内容情報
『新しい宇宙創造説』、『ロビンソン物語』、『誤謬としての文化』など、文学、SF、文化論、宇宙論……<存在しない書物>を知の巨人が真面目にユーモラスに読み解く究極の書評集。
内容説明
「実在しない書物の書評を書くということは、レム氏の発明ではありません」。ゲーム理論を援用して宇宙の創造と成長を論じるノーベル賞受賞者の講演「新しい宇宙創造説」のほか、「ロビンソン物語」「逆黙示録」「誤謬としての文化」など、パロディやパスティーシュも満載の、知的刺激に満ちた“書評集”。
目次
完全な真空(スタニスワフ・レム)
ロビンソン物語(マルセル・コスカ)
ギガメシュ(パトリック・ハナハン)
性爆発(サイモン・メリル)
親衛隊少将ルイ十六世(アルフレート・ツェラーマン)
とどのつまりは何も無し(ソランジュ・マリオ)
逆黙示録(ヨアヒム・フェルセンゲルト)
白痴(ジャン・カルロ・スパランツァーニ)
あなたにも本が作れます
イサカのオデュッセウス(クノ・ムラチェ)
てめえ(レイモン・スーラ)
ビーイング株式会社(アリスター・ウェインライト)
誤謬としての文化(ヴィルヘルム・クロッパー)
生の不可能性について/予知の不可能性について(ツェザル・コウスカ)
我は僕ならずや(アーサー・ドブ)
新しい宇宙創造説
著者等紹介
レム,スタニスワフ[レム,スタニスワフ] [Lem,Stanislaw]
1921年、当時のポーランド領ルヴフに生まれる。地球外知性との遭遇を描いた三大長篇『エデン』(59)、『ソラリス』(61)、『砂漠の惑星』(64)で作家としての評価を確立。2006年没
沼野充義[ヌマノミツヨシ]
1954年東京生まれ。東京大学教授。ロシア東欧文学の第一人者。著書に『ユートピア文学論』(読売文学賞)など
工藤幸雄[クドウユキオ]
1925年大連生まれ。詩人・ロシア東欧文学者。訳書に『ブルーノ・シュルツ全集』(読売文学賞)など。2008年没
長谷見一雄[ハセミカズオ]
1948年東京生まれ。ロシア文学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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