内容説明
透明人間になってしまったニックは、彼を万能のスパイとして利用しようとする秘密情報機関に追われ、ニューヨークを放浪する日々。もはや平凡な幸せは手に入らないのか?…ミステリ、SF、冒険小説、ロマンスの面白さを凝縮したエンタテインメントの新たなる古典、堂々の完結編。
著者等紹介
セイント,H.F.[セイント,H.F.][Saint,H.F.]
1941年生まれ。ドイツのミュンヘン大学で哲学を学び、ニューヨークの実業界で活躍。87年、『透明人間の告白』を刊行。足かけ四年の歳月をかけて書きあげたこの処女長編は刊行前から出版界の注目を集め、大ベストセラーとなり、映画化もされた
高見浩[タカミヒロシ]
1941年、東京生まれ。東京外国語大学卒。出版社勤務を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
57
無茶を言っては困ります、つかまらないのが透明人間です~~♪と歌ったのはピンクレディですが、本書は透明人間になってしまった男の辛さ満載です。政府機関に追われ住処を転々と変えながらも反撃してゆく姿はサバイバル。ニューヨークを離れないってとこが味噌なんだろうけどね。透明人間はお気楽に生きられないなぁ~と思った次第です。2019/10/17
そうたそ
25
★★★★☆ 透明人間といえばウェルズの作品が真っ先に挙がるであろうが、本書はごく普通の人間が透明人間になってしまった戸惑いや悲哀が描かれているという点で非日常であるウェルズの作品とは対極にあるかもしれない。透明人間という存在に下心丸出しで憧れを感じる人が多いかもしれないが、いやいや透明人間ってどれだけ大変だと思ってるんだと説いてくるような内容である。透明といえど実体はあるわけだから、冷静に考えれば確かになかなか大変。透明人間になるまでがちょっとかったるいが、そこからは一気読みの面白さである。2018/08/11
トムトム
24
透明人間を探す政府の人、大変だろうに。そして逃げる方も大変。逃げる側の透明人間は日常生活をおくるだけでも大変です。すごく面白くない上巻の半分ぐらいを我慢して読めば、下巻はまあまあ楽しく読めました。わざわざおススメするほどではないかしら。2021/07/01
きゃれら
15
上巻は不満な点が多かったけれど、下巻は本当に一気読み。主人公のダメなところに慣れて、それが危機を招く展開に対するいら立ちが最小限に減ったこともあるけれど、透明人間が招くピンチとそれへの対処法がワクワクするほど面白いことにつきる。1980年代の話であり携帯電話もスマホもなく、インターネットもない世界なので、今の人が初めて読んでどう思うか心配だが、掛け値なしに最高級のエンタメだ。40年後の現代のNYに甦った、という設定の新作を読んでみたい。面白くするのがとても難しそうだが。2025/01/05
sidebell(=^□-□^)ノシ←横鈴
15
下巻も面白いです 手に汗握るFBI?からの逃走劇や反撃 彼を救う女神の登場 「透明人間を見た者はただのひとりもいない」(笑) 時間があればのめり込んで一気読みできますね 超おすすめです(^_^)v2013/07/22
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