内容説明
雷神トールとの密会を果たしたゼイフォードが、意気揚々と宇宙船に戻ってみれば…トリリアンは不死人ワウバッガーと恋に落ち、それを見たランダムはグレまくり、アーサーは恋人姿のコンピュータにご執心で、フォードは飲んだくれていた。一方、地球人絶滅にいそしむヴォゴン船団のミサイルが、刻一刻と彼らに迫っていた―。シリーズついに完結。
著者等紹介
コルファー,オーエン[コルファー,オーエン][Colfer,Eoin]
1965年、アイルランドのウェクスフォード生まれ。小学校教師を14年間務めたのちデビュー、“アルテミス・ファウル”シリーズが累計1800万部の世界的ベストセラーとなる。抜群の人気と実績が買われ、“銀河ヒッチハイク・ガイド”シリーズ公式続編の執筆者に抜擢された
安原和見[ヤスハラカズミ]
鹿児島県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミツ
6
H2G2シリーズ、遂に完結。シリーズの終わりにふさわしい、良い幕引きだった。原題が『それとね、もうひとつ言いたいことが……』というのがまたいい。ダグラス・アダムスからオーエン・コルファーに代わったことで、インテリチックなSFネタや哲学ネタは無くなってしまったが、そのお陰でハチャメチャになることなく、ある意味ではとても安心して読める。笑いもブリティッシュジョークならぬアイリッシュジョーク(?)で、ブラックさは無いものの、ナンセンスで小意気な雰囲気は十分に醸し出されている。2011/08/17
スターライト
4
いやー、面白かった!主人公のアーサー、そしてその娘ランダム、元銀河帝国大統領ゼイフォード、『銀河ヒッチハイク・ガイド』調査員フォードなどのおなじみの面々はもちろん、ナノ教教祖という怪しげな人物ヒルマンに、北欧神話のトール、銀河中の知的生命を侮辱して回る(!)ワウバッガー、地球人を全滅すべく奮闘するヴォゴン人司令官親子など、脇役も魅力的でおかしすぎ。だじゃれもちりばめられて翻訳もきちんとその面白さを伝えていて、もう言うことなし。あるとすれば、彼らの物語がもう読めないこと。どこかで映画化しないかなあ。2011/07/24
たかし
4
20数年来のファンとしては、続編が読めるだけでも感動物なのだが、一言。 「マーヴィンを出して欲しかった...」 2011/06/30
awa
3
途中けっこうハラハラもさせられ面白く読めた。原作後半で活躍しなかった人が活躍していて大満足、ここまで来たらあの人(?)も復活させてほしかったなーというのが唯一の心残りか。とにかく原作5巻の消化不良感を見事に払拭してくれた有難い作品だった。2013/04/11
春木
2
あの尻切れトンボな「ほとんど無害」からよくぞここまでフォローして”ひとつの終わり”を見せてくれたものだと感心するばかり。ただ一つ心残りがあるとすれば、マーヴィンも登場して欲しかった。2020/03/07