内容説明
あまたあるビートルズ関連本と違い、本書だけがビートルズの全面的な協力のもと、彼らと関係者に直接取材して書かれた唯一無二の公認伝だ。彼らはどんな子どもだったか。どうやってバンド活動を始め、いかに成功したか。一九六八年の原書刊行以来、世界中で読みつがれ、八五年の増補版をさらに改訂し、新たに長い序文と詳細な附録をつけた完全版。
目次
第1部 リヴァプール(ジョン;ジョンと「クオリーメン」;ポール;ポールと「クオリーメン」;ジョージ ほか)
第2部 ロンドンと世界(ジョージ・マーティンとディック・ジェイムズ;旅公演)
著者等紹介
デイヴィス,ハンター[デイヴィス,ハンター][Davies,Hunter]
1936年生まれ。『サンデー・タイムズ』記者を経て、小説やノンフィクションなどの著作多数
小笠原豊樹[オガサワラトヨキ]
1932年生まれ。翻訳家、詩人、小説家
中田耕治[ナカタコウジ]
1927年生まれ。批評家、翻訳家、小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hammer.w
30
読んで感じたのは、ビートルズは4人だけではない。いろいろな人が出会い、入り交じって、音楽を繰り返して、曲をレコーディングして、形にしたものを僕らは聴いている。リンゴスターがデビュー前、身体にドラムを巻きつけて町を歩き回ったエピソード等、一つ一つが興味深い。2021/03/11
shigoro
5
ビートルズはアルバム『ONE』ぐらいしか持っていないド素人なので、どのぐらい熱狂的なブームが起こったかまるで知らない。入門書としてはちょっと厚いが、初めから終わりまで(この巻では世界に出かかったぐらい)説明してくれるのはありがたい。テレビなどがあまり発達してなかったから、これだけ後世に影響を残したアーティストとしては、意外と広まるのは遅い感じもするが、徐々に盛りあがっていく様子が最後の方見て取れた。 2012/09/16
ゆどうふ
2
上巻はアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』すら発売手前まで。加筆の序文だけで100ページ以上あるけども、散々強調される通り虚飾を極力省いた伝記なので、アーティスト本に有りがちな、物語性の押し付けがましさを感じることなくすいすい読めた。ドラムがピート・ベスト時代の音源も探して聴いてみよう。2011/12/27
guanben
1
ビートルズ評伝。メンバーやその家族が取材協力した言わば「公認本」なのだが、本書を通しては、彼らの人間的な魅力は伝わってこない。彼らに音楽がなかったら、粗野で教養のない、刹那的に生きる若者に過ぎないように映る。原書は1968年刊行だが、解散を匂わせる記述はない。やはり描きたくても描けなかったのか。2021/06/25