河出文庫
ゾウがすすり泣くとき―動物たちの豊かな感情世界

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  • サイズ 文庫判/ページ数 391,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309463315
  • NDC分類 481.78
  • Cコード C0140

出版社内容情報

動物にも人間のような感情はあるのか? ときにゾウは涙し、ゴリラは歌う。長い間、その存在が否定されてきた動物の感情を、多くの実例、エピソードをもとに論証し、欧米で大論争を巻き起こした話題の書。

内容説明

動物に感情はあるのか?ときにゾウは涙し、ゴリラは歌い、クマはじっと夕陽をながめる。多くの実例や興味深いエピソードを紹介しながら、恐れ、愛、喜びから宗教心まで、動物の感情世界を検証する。長年、科学界でタブー視されてきた問題に精神分析学者の著者が切り込み、欧米で大論争を巻き起こした世界的なベストセラー。

目次

第1章 なぜ感情を否定するのか
第2章 感情のない野蛮なものたち
第3章 恐怖と希望と怖い夢
第4章 愛と友情
第5章 嘆きと悲しみとゾウの骨
第6章 喜びの世界
第7章 戦争と平和に見る怒りと支配と残虐性
第8章 思いやりと援助行動、利他主義について
第9章 恥と赤面、心の秘密
第10章 美意識とクマと夕陽
第11章 宗教心と正義感、言葉にならない感情

著者等紹介

マッソン,ジェフリー・M.[マッソン,ジェフリーM.][Masson,Jeffrey Moussaieff]
1941年、シカゴ生まれ。ハーヴァード大学でサンスクリット学を、トロント大学で精神分析学を学び、トロント大学教授、フロイト文書館の企画ディレクター等を務める

マッカーシー,スーザン[マッカーシー,スーザン][McCarthy,Susan]
オレゴン州リード・カレッジおよびカリフォルニア大学バークレー校で生物学とジャーナリズムを学ぶ。科学ジャーナリスト

小梨直[コナシナオ]
上智大学外国語学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yooou

5
☆☆☆☆★ 動物に心があるのか、それはそもそも疑問を持つこと自体が間違っていると僕は思います。2010/08/08

まっし

4
動物に感情があるのかどうか実際のところは分からないが、「動物には感情はない」と決めつけるべきではないということを説く本でした。実際にペットを飼ってみるとそんなことはすぐにわかることですが、本書が欧米でベストセラーになったことから西洋における動物に対する考え方が我々とは少し異なっていることがわかります。それにしてもインドゾウが悲しい時に涙するのには驚かされるとともに感動させられました。2012/04/07

ダージリン

2
動物の興味深い生態が色々と語られていて面白かった。動物の反応は個体により様々で一律ではない。何となく動物は同種であれば同じ行動を取るような気がしてしまうが、人間だって千差万別の反応を取る訳で、動物に個性があるのは至極当然と気付かされた。それにしても本当に欧米では動物の感情を否定したがる人が多いのだろうか。2016/01/07

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