河出文庫<br> 差異と反復〈下〉

電子版価格
¥1,650
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

河出文庫
差異と反復〈下〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 440p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309462974
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0110

内容説明

自ら「哲学すること」を試みた最初の書物と語る、ドゥルーズ哲学のすべての起点となった名著。下巻では“理念”、そして強度、潜在性などの核心的主題があきらかにされるとともに、差異の極限における「すべては等しい」「すべては還帰する」の声が鳴り響く。それまでの思考/哲学を根底から転換させる未来の哲学がここにはじまる。

目次

第4章 差異の理念的総合(問題的な審廷としての理念;未規定なもの、規定可能なもの、および規定作用―差異;微分 ほか)
第5章 感覚されうるものの非対称的総合(差異と雑多なもの;差異と強度;差異の取り消し ほか)
結論 差異と反復(表象=再現前化批判;有限か無限かという二者択一は無益であること;同一性、類似、対立、そして類比―それら(四つの錯覚)はどのようにして差異を裏切るのか ほか)

著者等紹介

ドゥルーズ,ジル[ドゥルーズ,ジル][Deleuze,Gilles]
1925年生まれ。哲学者。1995年、自ら死を選ぶ

財津理[ザイツオサム]
1947年生まれ。思想研究家(現在、法政大学教授)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Major

30
差異と反復の存在論 ─「1/1」の錯覚から「1/∞」の生成変化へ[No.4] ドゥルーズが精神分析家フェリックス・ガタリとの共著『アンチ・オイディプス』で告発したように、資本主義システムは、人間の本来の生産的な欲動(1/∞)をそのままにしておかない。どこに向かうか分からない無限の欲望は、商品化して管理することができないからである。そこで資本主義は、メディアや広告を通じて「あなたにはこれが足りていない」という偽の物語(欠乏)を大量に流布する。→2026/07/19

Major

20
差異と反復の存在論 ─「1/1」の錯覚から「1/∞」の生成変化へ[No.3] 【本論3:「1/1」の呪縛 ─自己アイデンティティと資本主義社会の病理】この哲学的な探求は、決して机上の空論ではない。なぜなら、私たちが生きる現代社会は、ありもしない「1/1(完全な同一性・自己完結)」という表象の錯覚によって、私たちの「自己(アイデンティティ)」や「社会の常識」を強固に縛り付けているからである。→2026/07/19

Major

20
差異と反復の存在論 ─「1/1」の錯覚から「1/∞」の生成変化へ[No.1] 【序論:同一性の檻と「差異」の偽なる姿】私達が日常、何気なく口にする「違い(差異)」という言葉は、果たして本当に純粋な意味での差異を指しているだろうか。既存の言語体系や社会通念において、差異は常に「予め決められた正解」や「普遍的な共通性」からのズレ、すなわち「同一性」を前提とした比較の評価としてしか語られない。あの人と私は違う、昨日と今日は違う。そう語る時の差異は、ドゥルーズのいう「表象=再現前化された同一性」にすぎない。→2026/07/19

Major

17
差異と反復の存在論 ─「1/1」の錯覚から「1/∞」の生成変化へ[No.2] 【本論2:形而上学の解体 ─多様体としてのイデア(1/∞)とシミュラクル】では、この反復の運動において、最初に反復される「源泉」とは何なのだろうか。プラトン主義的な哲学であれば、それは天界にある不動の「正解」としてのイデア(1)であると言うだろう。しかし、ドゥルーズの存在論におけるイデアは、そのような形而上学的な絶対者ではない。→2026/07/19

koke

16
再読。同一性を見せかけられたもの(効果)と捉えるところが面白い。たとえば自我の下には微小自我がひしめいているし、生物種は進化して枝分かれし続けるし、硬い台地も時間のスケールを変えれば雨に削られて流体のように姿を変える。結局のところ様々なカテゴリーは表象の世界のものにすぎない。表象の下の実在は表象とは似ても似つかない。それを想像することは難しいが解放感を味わえる。では実際に人々を解放するにはどうするか、という問題意識から『アンチ・オイディプス』や『千のプラトー』は書かれたのだろう。2023/03/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/485055
  • ご注意事項

最近チェックした商品