内容説明
ある日の深夜、メグレの自宅に若い娘から電話がかかってくる。地方からパリに出てきたが、友人とはぐれ、金もなく、困り果てているというので、メグレはホテルを紹介してやる。ところが翌朝、彼は警視総監から叱責を受ける。メグレが若い娘を誘惑して酒を飲ませホテルに連れこんだというのだ。彼を陥れようとする罠の背景を探ろうと、メグレは捜査を開始するが…。
著者等紹介
シムノン,ジョルジュ[Simenon,Georges]
フランス最大の推理小説作家。1903年ベルギー生まれ、1989年没。1922年以降フランスで作家活動をつづける。多作家として知られ、四百冊以上の小説を書き、約四千万冊が売れたといわれる。メグレはシムノンが創造した探偵でパリ警視庁所属の司法警察局警視
榊原晃三[サカキバラコウゾウ]
1930年生まれ。早稲田大学大学院修士課程(仏文学)修了。翻訳家。訳書として「メグレ警視シリーズ」、トゥルニエの作品など多数。1996年没
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