河出文庫<br> 20世紀SF〈6〉1990年代―遺伝子戦争

河出文庫
20世紀SF〈6〉1990年代―遺伝子戦争

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  • サイズ 文庫判/ページ数 498p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309462073
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

20世紀の英国圏SFを年代別に集大成したシリーズ第6巻は、現実の世界がSFと化した時代、1990年代編!現代SFの最先端を行くイーガンの新訳「しあわせの理由」、シモンズの名作『ハイペリオン』の原型「ケンタウルスの死」、マコーリイの表題作ほか、バクスター、ソウヤー、スティール、マクドナルドら21世紀SFの巨匠となるべき作家たちの饗宴全11篇。全6巻完結。

著者等紹介

中村融[ナカムラトオル]
1960年生まれ。中央大学法学部卒。英米文学翻訳家

山岸真[ヤマギシマコト]
1962年生まれ。埼玉大学教養学部卒。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuichiro Komiya

16
イーガンの「しあわせの理由」が面白かった。人のしあわせは脳内物質で決まる、では悲しかったり、将来が不安だったりする時でも、エンドルフィンがドバドバ出ていたら幸せになれるはず⁉︎僕も幸せを調整できるコントローラーが欲しい。後、ダンシモンズの作品も面白かった。先生のお話、あんな所で退任してしまったら、子供達も気が気じゃないだろうな。2018/02/10

青緑

11
最終巻。SFの流れと自分の好み(1〜2巻あたりが好き、サイバーパンクは苦手)がはっきり分かって楽しいシリーズだった。 この巻だとグレッグ・イーガンの「幸せの理由」が一番面白かった。2019/06/19

けいちゃっぷ

9
『20世紀SF』もようやく最終巻にたどり着く。 既読の「軍用機」「しあわせの理由」「遺伝子戦争」はどれも良いのだが今回はパス。 それらを除いてもバラエティに富んでます。 良く分からないが80年代に吹き荒れたサイバーパンクも嵐も落ち着いたのだろうか。 しいて挙げれば「平ら山を越えて」と「キリマンジャロへ」がベタっぽかったがよかた。 てことはビッスンの奇想コレクションは買ってないんだね(初読だから)。 498ページ 2013/07/25

ろびん

8
既読だったけれど、やはりイーガンが頭抜けて好きですね。2020/02/14

やすお

8
1990年代と言えば、日本ではバブルの絶頂期を迎え、そしてその後の失われた20年が始まる頃である。このアンソロジーを読むと、日本の事情は関係なく(当たり前だけどね)、新しいSFを構築していった時期なのかもしれない。しっかりと当時の科学をベースにし、フィクションを構築する。もちろん、現在から近いので、馴染みがある作家や作風が多いので、しっかりと自分の中に入ってくる。どの作品も個性的で面白い。 2018/06/08

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