内容説明
客との文学論を商売としたコールガール組織に立ち向かう私立探偵カイザーの物語。歯科医ゴッホの芸術的苦脳を描いた『もし印象派画家が歯科医であったなら』。ウディ・アレンの手にかかれば、シェイクスピア、死海写本、心霊現象、バレエの入門書等々、すべては深遠でおかしな物語へとかわる。戯曲『神』、『死』も収録した、ウディ・アレンの第2短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
明石です
6
ウディアレンの短編集第2弾。またまた笑いすぎて死ぬかと思った。1作目よりさらに面白く、中盤あたりで勢いがついてくると、ほとんど3行に1回は爆笑してた。木造アパートとかに住んでたら容赦なく壁ドン喰らいそうなくらい。いや、ほんとに最高すぎるよこの本。外出時に持ち出そうか迷った際、外では声出して笑えないから駄目、という結論に至ったほど笑。ウディアレンが大好きで、彼の監督した映画はほぼ全作見たんだけど、小説の方もまったく捨てたもんじゃないですね。終盤に収録されてる戯曲の、いかにもウディ的な主人公の話もとても好き。2022/04/01
安国寺@灯れ松明の火
5
本棚整理で再読。高校生の頃、仲間うちで清水義範が流行った延長で読んだ覚えがあります。当時は言葉遊びが突飛すぎるように思えましたが、今読んでもやはり突飛でした。原語で読むと印象は違うのだろうとは思いますが。ゴッホの書簡集を題材にした『もし印象派画家が歯科医であったなら』、知的な美女との知的な会話を売り物にした犯罪組織に挑むハードボイルドタッチの『コールガール組織を追え』あたりがわかりやすくて好きです。2013/02/19
あなた
3
ウディ・アレンってさあ、ぐちぐちうじううじずうっと悩んでいることをはじめて洗練した映画にできたひとなんだよね。で、その洗練さっておどろくほどに文学に支えられてる。2009/07/11
ジョー
1
最後二つの戯曲は文章だけでも、さながら舞台(映画)を観ているかのような面白さ。河出さんの絶版文庫には復活して欲しいのがいくつもあるのよね...2024/07/18
アーチャー
0
いま読んだら面白さがわかるかも…ていうタイプの本だったな。なので再読したいです。
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