河出文庫<br> ラテンアメリカ怪談集

河出文庫
ラテンアメリカ怪談集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 359,/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784309460802
  • NDC分類 963
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

えりか

45
頂き本。紀伊国屋さん限定復刊で。幻想怪談文学集。中には寒気のするものも。冒頭、ルゴネス「火の雨」から、その恐ろしさ、その幻想に引き込まれる。アンデルソン・インベル「魔法の書」が好き。ページから目を離してしまったら1ページ目から読み直さなければならず、更に読み終わったら続きは1ページ目に戻るという永遠に終わらない書を読み続ける男。読み続ける者がいるということは書き続ける者も…。他、コルタサル「奪われた屋敷」兄妹の静かな愛の生活に忍びよる影。近親相姦、愛、後ろめたさ、恐怖。あとがきで作家たちが対談してる(笑)2017/09/24

燃えつきた棒

43
怖さを求める人には、やや物足りないかも知れない。 少なくとも、僕には恐怖を感じさせる作品は見つからなかった。 たぶん、キリスト教文化圏の人々と日本人では、怖さのツボが違うのだろう。2019/08/08

ニミッツクラス

35
【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の三・和洋折衷〉 90年(平成2年)の税抜660円の河出文庫初版。17年に新装版が出ている。鼓(つづみ)氏編の中南米15編を収録。邦題の“怪談集”はツリっぽくて幻想奇譚寄り。国外へ出た事のある著者が多いので中南米の生活臭も薄い。巻頭「火の雨」は凄い…晴れた空から白熱した銅球の雨が降る。未曽有のディザスターだよ…バラードもヴェルヌも卒倒だ。ムヒカ=ライネス「吸血鬼」は吸血鬼映画製作の顛末で、本書の中では唯一直球で良き。「波と暮らして」は“波”の押しかけ女房。★★★★☆☆2024/08/21

くさてる

29
怪談と銘打ってはいるものの、どちらかというと幻想的で奇妙な話が多くて、楽しめました。個人的に大当たりは、少女の日記を通してその禍々しさが徐々に明らかになっていく、オカンポ「ポルフィリア・ベルナルの日記」この日記の文章が、瑞々しくて不可解で、とにかく良かったです。2021/09/08

そふぃあ

21
日本でいう所の怪談ではなく、もっと幅広い幻想文学で括る方が正しいかな。ラテンアメリカの色んな作家の短編が詰まった充実の一冊。面白かったのは、空から鉄が降ってくる「火の雨」、ドラキュラ映画に本物の吸血鬼を起用してしまう「吸血鬼」、途中からは決して読めない不思議な書物をめぐる「魔法の書」、干し首ブームがシュールな結末を招く「ミスター・テイラー」特に好きなのが、パスの「波と暮らして」。主人公が、波を恋人に同じ家で暮らす幻想的な話。波に見事に命を吹き込んだ、いきいきとした描写力が素晴らしく、美しかった。2015/01/17

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