内容説明
カクテルへのこだわりが殺人を招き、1杯のブランデーが秘密めいた物語を思い出させる。バーガンディやボルドーの豪華なワインの利き酒の裏で繰りひろげられる国際的陰謀に、5杯目のスコッチが明かす殺人のトリック…。エリン、コリア、ミルン、セイヤーズ、シスク、ブロックマン、ホールディングら13人の短篇の名手が描く、熟成した美酒をめぐる様々な犯罪の芳香。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
27
90年(平成2年)の税抜544円の文庫初版。83年の大和書房の単行本「冷えたギムレットのように」の文庫化で13編収録。この小鷹編のテーマ別ミステリ傑作集は概ね河出文庫で再版したが現在は絶版状態にある。本書のテーマが“美酒”だけに、人生の底を這うようなアル中や貧乏人はほぼ出てこない。ウェストレイク(=スターク=コウ)とコリアは期待し過ぎて内野フライ。セイヤーズは十八番のウィムジイ卿物…流石、貴族は違うね。リンズはオプ物で殺人容疑の友人を救う話。カーチの「ピエトロ…」はムネアツの葬式詐欺(笑 ★★★★☆☆2025/01/07
Lighthouse Keeper
1
酒にまつわるミステリー13編を集めたアンソロジー。「二人のウィムジイ卿」「昔、ある殺人者が……」も良いが、短編の名手による「ナツメグの味」「最後の一瓶」がそれこそ銘醸ワインの味わい。2014/11/22
まりころ
0
ワインの出てくる話は結構好き。2009/09/21
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