河出文庫 美食ミステリー傑作選

小鷹 信光【編】

河出書房新社（1990/06発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 284p／高さ 15X11cm
• 商品コード 9784309460727
• NDC分類 933
• Cコード C0197

内容説明

秘密の肉の煮込み料理に、贅をこらしたフランス料理の数々。レアの死体や、とっておきの殺人料理をご賞味の後は、名シェフの手によるスフレ・ボードルップと特製チョコレートをデザートに、ほろ苦い一杯のお茶でお口直しを…。コリア、エリン、Ｏ・ヘンリー、マシスン、スレッサー、マナーズら１３人の短篇の名手たちが腕によりをかけて調理した、殺人美食ミステリーの饗宴。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[つるら＠turulaJB]

小鷹信光編　1990.5■マシスン収録ということで読んで見たが既読だった（一杯の水）。果たしてこれはミステリなのか？ホラーの後はミステリもがっつり読もうか・・■色々と料理に関する薀蓄が各編に添えられているが作者紹介の方が嬉しかったかも。”飲料水”なんてページいらないしw■お気に入りはスタンリー・エリン『デザートの報い』。語り手が予告した”世にもおぞましい、低劣な犯罪”がどう犯されるか、読んでいて楽しみだった。■他に『殺人料理』、『ディナーはラム酒で』なども

2018/12/08

[くさてる]

「食」が絡んだミステリのアンソロジー。「食」は人間の生活や人生にかけがえのないものだけに、様々なアプローチや展開にバラエティがあって面白かった。ただ、ミステリだけに読後がすっきりしない話もあるので、後味が良くないところもあるかも（笑）。

2014/02/12

[オイコラ]

最初のがなかなかに強烈だったが、軽めのもの、ちょっとひねったものもあって楽しい。いかんせん、本格的な料理名をあげられても、注釈でその概要が書かれていても、なかなか想像できないのがかなしいところ。

2018/03/22

[ありさと]

ユーモアとか皮肉の利いた作品を集めていて謎解きの面白さはないかな。暇つぶしにちょこちょこめくるのに良い。まあお腹が空いてるときには危険ですが笑　個人的に好きだったのは「完全犯罪」と「リード氏食卓にのる」、「お代は舌で」に「デザートの報い」。やっぱエリンはうまいですね。短編の魅力が生きている作品集だと思います。でもやっぱり…この題でウルフものがないのか…と。

2009/09/25