PHP文庫<br> 20世紀とは何だったのか―西洋の没落とグローバリズム

個数:
電子版価格
¥660
  • 電書あり

PHP文庫
20世紀とは何だったのか―西洋の没落とグローバリズム

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月26日 10時23分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569763064
  • NDC分類 309.02
  • Cコード C0130

出版社内容情報

アメリカに代表される大衆化した現代社会――その本質と問題点に鋭い批判の目を向ける。京都大学の「現代文明論」講義・完結編。

【著者紹介】
京都大学教授

内容説明

西洋近代主義が「ニヒリズム」へと行き着き、それが今や世界を覆いつつある―本書は京都大学における「現代文明総論」講義をまとめたもの。現代の先進国に生きるわれわれは、かつてなく自由に、豊かになり、便利で快適な生活環境を実現してきた。しかし、本当に、われわれは「善き社会」を実現できているのか…。文庫化にあたって最終講義「『近代の超克』という試み」を収録。

目次

第1章 近代から現代へ―第一次大戦の衝撃と西欧の悲劇
第2章 価値転換を迫られるヨーロッパ―ニーチェの真意
第3章 ニヒリズムと「存在の不安」―ハイデガーの試み
第4章 なぜファシズムが生まれたのか―根無し草の帰る場所
第5章 「大衆社会」とは何か―近代主義の負の遺産
第6章 経済を変えた大衆社会―貨幣の新しい意味
第7章 アメリカ文明の終着点―技術主義とニヒリズム
附論 「近代の超克」という試み―京都大学最終講義

著者等紹介

佐伯啓思[サエキケイシ]
1949年奈良県生まれ。東京大学経済学部卒業、同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。滋賀大学経済学部教授などを経て、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は社会経済学、社会思想史。おもな著者に『隠された思考』(筑摩書房、サントリー学芸賞)、『「アメリカニズム」の終焉』(TBSブリタニカ、東畑記念賞)、『現代日本のリベラリズム』(講談社、読売論壇賞)など多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

23
西洋の近代化こそザ・歴史で進歩していくものという観念は19世紀後半には既に悲観され、20世紀を通して顕著になっていった。グローバル化、自由化を進めるほど相対的に西洋の世界に占める割合は小さくなっていった。日本においても、戦前の過度な愛国主義と批判される近代の超克に関わる議論が交わされたそうだが、改めて世界史の視点からどうだったのか振り返ると21世紀へのヒントになるかもしれない。ニーチェ、ハイデガー、オルテガ、西田哲学の流れが保守かつナショナリズムな香りを漂わしている。2020/04/04

双海(ふたみ)

17
卒論を提出したらまたきちんと読みたいなぁ。一度読んだだけでは理解が不十分な気がして…2015/03/05

masabi

13
西欧近代の帰結として現代はニヒリズムに覆われているとする。ニヒリズムによって至高の価値を純粋に信じられなくなった人々は確固とした足場を失ってしまった。20世紀前半は大言壮語なファシズムが、後半と現代には自由や民主主義、グローバリゼーションが人々の拠り辺となり、絶対化される。しかし、筆者は自分なりの見方を持ち、絶対化した価値を懐疑的に再考する必要性を説く。ニヒリズムは近代の産物であり、ニヒリズムの克服は近代の超克だとして処方箋を京都学派に求める。2015/08/31

ドクターK(仮)

5
世の中に対する自分なりの見方を持っていなければ、どれだけ知識を身に付けても本質的な理解には結びつかないと著者は冒頭で述べているが、本書を読み進めていくほど、この考え方が説得力を帯びてくるのを感じた(もちろん、それは著者の力量に依るところが大きいのだが)。近代化の進展は絶対的な価値や生の目的を喪失させ、ニヒリズムを生み出し、根無し草的な大衆が社会の前面に現れた。このニヒリズムや大衆社会の病理を診断し、克服するための糸口を、著者はニーチェやハイデガーの哲学、そして西田幾多郎を始めとする京都学派の思想に求める。2015/07/08

幸福な牛

2
昨年京大を退官された佐伯啓思先生の講義を書籍化したもの。あらゆる史料を詳細に検証したり、様々な学問領域を覗いてみたりといった方法ではなく、20世紀の有名な古典を読み込むことで思考を深めるという著者独自のアプローチで、20世紀とは何だったのかという問に答える。附論「近代の超克という試み」では敗戦によって戦後あまり顧みられなくなった西田幾多郎門下の京都学派による戦中期の思想的試みに脚光を当て、西洋近代が没落した現代において、日本が世界史の中で果たすべき役割について論じる。2016/01/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9305359
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。