河出文庫<br> BUTTER

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河出文庫
BUTTER

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  • サイズ 文庫判/ページ数 596p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309422763
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

世界が熱狂。
女と女の衝撃のダーク・スリラー
累計170万部突破
世界40か国・地域で翻訳
21世紀の日本文学史を変えた1冊
「日本人初」続出。イギリスで4冠!
・「Books Are My Bag Readers Awards 2024」Breakthrough Author
・「Waterstones Book of the Year 2024」
・「The British Book Awards 2025」Debut Fiction部門
・「The Bestseller Awards 2026」Gold Award
新規収録:
野間出版文化賞受賞スピーチ:帝国ホテルですてきな立食パーティーを
イギリスツアー日記:どんな場所にも小説とカラオケはある
解説=鴻巣友季子


【目次】

内容説明

婚活連続殺人事件の容疑者・梶井真奈子を拘置所で取材する週刊誌記者・町田里佳。梶井が語る食と快楽をめぐる挑発的な言葉に、里佳は反発しながらもいつしか呑み込まれていく。広がる恋人との距離、親友への違和感―静かに崩れ始める里佳の日常。女性の欲望と痛みを鮮烈に問い直した世界的ベストセラー。

著者等紹介

柚木麻子[ユズキアサコ]
1981年、東京都生まれ。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞。2010年、同作を含む『終点のあの子』でデビュー。2015年『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞を受賞。2017年に刊行された本作は2024年に英訳され、日本人初のブリティッシュ・ブック・アワード受賞、ウォーターストーンズ・ブック・オブ・ザ・イヤー選出など4冠を達成。世界的ベストセラーとして日本文学の新たな可能性を示し、第7回野間出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Kanonlicht

105
複数の独身中高年から金を貢がせ殺害した容疑で収監中の女のもとに足しげく通う週刊誌の女性記者。容疑者との距離を縮めるためあれこれ画策するうちに、いつしかその思想に取り込まれていく。男に徹底的に尽くす女と、男と対等に渡り合う女、どちらが正解(幸せ)ということはなく、「絶対こうでなければ」と一つの理想にとらわれることこそが人を不幸にすると思った。出てくる料理がどれもおいしそうで、空腹時に読むと悶絶必至。併載された著者による野間出版文化賞受賞スピーチと英国滞在記がまたいい。2026/07/23

美紀ちゃん

65
長い。男たちからお金や命を奪い逮捕された容疑者・梶井真奈子。週刊誌記者の里佳は面会で彼女が語る「食」への強いこだわりに触れるうち知らず知らずのうちにバターたっぷりの美味しいものの世界へと引き込まれていく。事件の真相を追うはずが自分自身の生き方や美意識まで揺さぶられていく展開にゾクゾクする。美味しい食べ物の描写と人間のドロドロとした欲望の対比が強烈で一気読み。許せないもの、マーガリン。自分のために料理していいんだょ。好きな人達とみんなで食べた美味しい記憶って幸福。ラストの七面鳥のお蕎麦めっちゃ美味しそう。2026/09/12

いちろく

33
河出文庫版で再読。この本に関して日本の読者ならば木嶋早苗の事件が基になっている小説と直ぐに気がつく人が少なくないと思われる一方で、海外の翻訳本で読まれている現地の人はその事実を知らないことの方が圧倒的に多いのでは? と、もしかしたら単なる小説として受け止めている人が大半では? と。新潮社より刊行された9年前の当時と、海外でも翻訳本が大ベストセラーになっている現状との違いで、読みながら気になった点はそこである。同じ本だけれど根底にあるモノを既知かどうかで、また印象も変わるのではないか? と。2026/08/30

いなばさくら

32
長編家族・ジャーナリズム・ダイバーシティ小説。柚木麻子さんの小説を読むのは数年ぶり数冊目やけど、最もドキドキしながら最も時間をかけて読みました。いや、時間がかかったのは夏休みの諸々にかまけてやけど。主役級の被告人とそれを取材する記者とのやりとりが物語の骨格やけど、その周辺を騒がす登場人物も多いし濃いしクセが強い。しかも誰にも共感を得られない。でも皆さん目を逸らせない生き方をしてるのが強すぎる。この文庫版の帯にはダークスリラーって謳ってるけど、なるほどなぁ。翻訳家さんの力以上に、本作の持つパワーが凄いな。2026/08/23

くるみみ

21
新潮社から河出文庫に版権を移した理由を機会にやっと読めた。装丁画と同じシールが付いててそれをしおり代わりにしていたがあまり挟むヒマもなく読んでしまった。主人公の雑誌記者の里佳が狙った取材対象者であるカジマナこと梶井真奈子(木嶋佳苗がモデルよね)に引き込まれて揺れていく様が濃厚な文体で描かれたいてほんっと気分が悪かった。最後まで読まないと身体に悪いと思うくらい(笑)それにしても親子関係ってそんなに引き摺るものなのかとは思った。イギリスでの高評価が気になってたので巻末のイギリスツアー日記読めて良かった。2026/07/29

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