出版社内容情報
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ@no book, no life.
81
故吉村昭氏の最新刊。発掘短編という一編を含んだ短編集。氏が大事にし、長編との間の竹の節目と語っていたという短編が初期の物を中心に収録されている。書店で面陳されていて即購入。氏の男と女の情念とそれに絡む死が様々に描かれており、惹き込まれたのである。氏の史実小説等だけではなく、本来の筆力と技を味わい、若さをも味わえる貴重な一冊だと思えたのである。優れた短編は強烈な消えぬ印象をその後読者に残す物だと僕は思うが、こちらにはそうした力があった。ファンならずとも是非。2025/11/03
kiiseegen
6
最初期短篇集。発掘短篇含む十四篇。まだ、発掘やら未収録とかあるのね...。2025/10/25
たまる
5
14篇の短編集。学習院大時代の同人誌作品も含まれてるらしい。 羆嵐や時代小説等の長編で有名な吉村昭だけど、この吉村昭の短編集、本当に良い! 女学生視点の話で、いつもの渋い文体からガラッと可愛らしく変わっててこんなこともできるのか、と恐ろしく思ったくらい。好きじゃ…2025/10/29
ギブソン
4
初期短編集だからか、これまで読んできた文体とはかなり違う感じだが、これも良い。 動物短編集でも感じたが、筆者の短編はバラエティーに富んでいて飽きないですね。2025/11/05
くれないゆき
4
死や老いがテーマとしてまとめられた短編。病や老いによる死の匂いから、他人への殺意、はたまた許せないと思って相手に仕返ししたことによって精神を病んで死んでしまうなど。死がテーマというより、そこに向かう人々の業とか人間のどろっとしたところを一歩いひたところで見ているよう。嫉妬、羨望、憎悪、嫌悪、愛情、自己愛……思い込んでしまった人間と他人を死に追いやったかもしれないという恐怖の描きかたが、外から見ているはずなのに足元がぬるっとするような感覚がある。2025/11/02
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