出版社内容情報
【目次】
内容説明
魚、虎、白鳥、植物、そして無機物…目眩く変容が織り成す幻想世界。澁澤龍彦のメタモルフォシスへのあくなき憧憬と偏愛、そして神話的・博物的寓意から見えてくる人間の姿とは。変身にまつわる古今東西の小説、童話、評論15篇を収録。日本幻想文学の系譜を決定づけた金字塔『暗黒のメルヘン』と対を成す傑作アンソロジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
そふぃあ
18
変身譚は大好きなジャンルなので読んでて楽しかった。ジョン・コリアー「みどりの想い」が特に好み。植物に取り込まれてから人間的精神が変質していく過程が良い。アンデルセン「野の白鳥」は、昔スーパーの本棚に置いてあったような子供向けの小さな絵本(調べたらポプラ社のものだった)が家にあり繰り返し読んでいたので、とても懐かしかった。2025/11/10
ふるい
9
変身(メタモルフォーシス)をテーマに編まれたアンソロジー。各作品の配置など編者のこだわりっぷりが伺える。太宰治「魚服記」、中井英夫「牧神の春」、ジョン・コリアー「みどりの想い」あたりがとりわけ好み。特に「魚服記」が良かった。いわゆる太宰のいやらしさのない文句なしの傑作と澁澤も評していますが、まさに。2025/11/06
ならむしん
1
変身の感覚って、エロ漫画の話なのだけれど、性転換モノというより人格排泄モノだと思った。『高野聖』はともかく、どの話にもエロティシズムを感じた。マゾヒズムと恐怖、他にも優越感……というより秘匿性? とか現実逃避とか、様々な側面があると思うのだけれど、不思議と同一性を感じる。どうしてだろうか。2026/01/17




