河出文庫 古典新訳コレクション<br> 雨月物語

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河出文庫 古典新訳コレクション
雨月物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 216p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309421513
  • NDC分類 913.56
  • Cコード C0193

内容説明

雨ははれ、月がおぼろにてらす夜―中国の小説や日本の古典を自在に翻案し、技巧の粋をつくした上田秋成による怪異奇談集の傑作を、円城塔による精緻で流麗な現代語訳でおくる。崇徳院の霊に西行法師が出遭う「白峯」、義兄弟を信じて待つ「菊花の約」、七年を経て妻の元に帰る「浅茅が宿」他、全九編。

著者等紹介

円城塔[エンジョウトウ]
1972年、札幌市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2007年、「オブ・ザ・ベースボール」で第104回文學界新人賞を受賞してデビュー。『烏有此譚』で第32回野間文芸新人賞、「道化師の蝶」で第146回芥川賞、『屍者の帝国』(伊藤計劃と共著)で第31回日本SF大賞特別賞、『Self‐Reference ENGINE』でフィリップ・K・ディック記念賞特別賞、『文字渦』で第43回川端康成文学賞(表題作に)、第39回日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

161
序文が「文字渦」っぽくてゾクゾクする。その後の9編も生と死が渾然一体となってゾワゾワする。人の思いの強さが空間·時間·常識を飛び越える怪異奇談集。2025/04/11

nobi

69
「白峰」和歌の柔らかさと漢詩の峻厳さが重なり合う。でもその和歌は穏やかではない。熄み難い瞋恚と晴らせぬ怨みと尽きぬ虚しさは妖しい炎となるほど。その鬼火を鎮めんとする西行の想いも深い。「夢応の鯉魚」色鮮やかで生々しい感触を呼び起こす夢を紡ぎ出し、此岸と彼岸、気の向くままと為す術のなさが交錯する。信義を守らんとし仇を打たんとし夫に会わんとし怨みを晴らさんとする、どの物語も凄まじく時に美しい姿で時に蛇(おろち)となり悪霊となって此岸に現れる。古えの物語が18世紀秋成によって蘇り21世紀円城氏が語り伝えてくれる。2025/07/21

ちえ

37
以前から読みたいと思っていた雨月物語。店頭で美しい表紙にも惹かれて購入。最後の「貧福論」以外は怪異奇談。円城塔訳はとても読みやすい。最後の訳者あとがきや解説も詳しく、雨月物語の成り立ちもよく分かった。解説は石川淳訳と比べているが、円地文子訳があると後で知りそちらも読んでみたい。2024/11/23

geshi

31
いつかは読みたいと思いつつ古典のハードルがなかなか越えられなかった『雨月物語』の円城塔による現代語訳というだけで買い。元の文のリズムを大切にしながら、現代でも読みやすいようなバランス。紡がれる怪異譚はホラーではなく描かれているのは人間の情念や業。『白峰』冒頭の流れるような文章は原文を読みたくなった。崇徳院の怨念をこれでもかと書き記してるな。『浅茅が原』夫をどこまでも待つ妻の一途さが悲しい。現代の目で見ると勝四郎クソ夫すぎんか。『吉備津の釜』9編のなかで一番怖い女の嫉妬のホラー。モノで語る落ちは好み。2025/03/31

ベル@bell-zou

24
人の心というのは本当に計り知れない。一途な思いは美しいばかりではなくふとしたことで闇へと転じる。恐ろしく切ない九つの怪異編。軒先に揺れる髻(もとどり)になんとなく耳なし芳一を連想した「吉備津の釜」、優柔不断な男の精神の成長が妖を退けた日本の古典版エクソシスト「蛇性の淫」が印象的。以前読んだ角川ビギナーズクラシックスは初心者向けなのに読み難かったが本作はとても読みやすく場面ごとの情景がありありと浮かび時代の風情も感じられ物語の世界をしっかり堪能できた。作品の雰囲気を映した装画も美しく素敵。2025/06/28

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