内容説明
気鋭のフォトグラファー立花海咲は色覚障害を伴う難病を発症。全てを失い失意のうちに「捨てた故郷」天草に帰る。後ろめたく再会する親友、恩師、家族…。天草は、島を出たあの日から何も変わっていなかった。亡き父の壮絶な事故死の真相を知り、頑なだった海咲の心が少しずつ氷解していく。色を失っていく彼女が見つけた「世界で一番美しい色」とは?巻末に俳優・渡辺謙の「文庫化に寄せて」掲載。
著者等紹介
源孝志[ミナモトタカシ]
1961年生。立命館大学卒業後CMやTVの制作を経て脚本家・監督に。「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」で2022年第77回文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門大賞。連続ドラマ「グレースの履歴」で第42回向田邦子賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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