内容説明
自家製リンゴジャムが連れてきた新たな出会い、おばあちゃんと食べたあんぱんの特別な記憶、彼女にふるまうために初めて作った豪華カレーの結末、夜も頑張る受験生を癒すいつまでも冷めないココアの秘密…。小説投稿サイト「エブリスタ」に集まった200万超の作品から厳選した、9つの美味しくてやさしい物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
荒川叶
39
食べ物には色んな感情、情景が含まれる。 誰かとの思い出に深くきざまれる食は大切なコミュニケーションの一つ、積み重ねる日々の食はアルバムや日記にもなるぐらい生活と密に関係のあるものと感じた。2025/02/17
カブ
30
9編の美味しいお話の短編集です。どのお話もステキですが「あんぱん」が好き。あんぱん日和とは?わかってみるとほっこり、幸せな気持ちになります。最後はちょっぴり涙も。2024/09/12
LUNE MER
14
娘におすすめされた一冊。ちょっとした息抜きにぴったりの短編9本。個人的には本の中身もさることながら、本書を通じた娘との交流の思い出の方がずっと残るであろう我が家に残しておくべき一冊。2024/10/15
陽ちゃん
5
食が題材の9編の短編集。“ごちそうさま”なので、美味しいものを食べてほっこり、かと思ったら、ジーンとするお話もあって楽しめました。2024/10/12
紫音みけ
3
全9篇からなるアンソロジー。表題通りのグルメが中心のお話から、ほっこり優しいお話、じんわり切ないお話まで。どれもそれぞれの良さ、味があり、こういう書き方もあるのか!という発見がある一冊でした。長編の一話目のような先が気になるエピソードや、ちょっとした日常の謎が解けてスッキリと終わるもの、『音』を重視した作品、コメディタッチで思わず笑みが零れたり、さりげない人情に心が温かくなるお話など。ヒッチハイクのお話では号泣しました。ごちそうさまです。2025/07/13