内容説明
ついに合戦の火蓋が切られる!わが世の春を謳歌する平家一門。しかし以仁王の令旨に呼応して、頼朝、義仲を筆頭に、諸国の源氏の一族郎党が立ちあがる。宇治川の橋合戦、福原遷都、富士川の敗走、奈良炎上、倶梨迦羅落…次第に平家の旗色に翳りが見えはじめ、清盛が凄絶な最期を迎える。書き下ろし「後白河抄・二」収録。
目次
四の巻(厳島御幸―三歳の新帝誕生;還御―帰路の風雅 ほか)
五の巻(都遷―平家の悪行、頂点へ;月見―光源氏を偲び、宇治も偲び ほか)
六の巻(新院崩御―運命の年、陰鬱に明ける;紅葉―高倉院の逸話二つ ほか)
七の巻(清水冠者―源氏の両雄、その対立;北国下向―その狼藉 ほか)
著者等紹介
古川日出男[フルカワヒデオ]
1966年生まれ。98年『13』でデビュー。『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞、日本SF大賞、『LOVE』で三島賞、『女たち三百人の裏切りの書』で読売文学賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
8
そして、2巻目もすぐに読む。途中で琵琶なんぞ出てくると、琵琶法師の語りを聞きたくなる。
misui
5
奈良炎上、清盛死去、木曽義仲、平氏都落ち。寺を燃やしまくったのがケチのつきはじめみたいな感じだけど実際はもっと要因があるのだろう。あと文覚さん一人だけ世界観が男塾じゃない?2023/12/17
小寅
2
鎌倉殿の13人で活躍した人たちが出てくると思わず、その役者で脳内が動いてくる。続々と数年前の大河ドラマがよみがえってくる。2024/06/19
ずず
2
面白かった2024/03/01
ミオ
1
薩摩守忠度と俊成の話が好きだな。2024/06/20