内容説明
疾走感ある息づく訳文で、物語の醍醐味を味わえる、角田源氏。あどけない紫の姫君が成長していく中、藤壷の宮は光源氏との不義の子を出産、正妻・葵の上は六条御息所の生霊で命を落とす。その後光源氏は朧月夜との情事が発覚し、須磨へと退居することになる…。多くの名場面が続く「紅葉賀」から「明石」までを収録。
目次
紅葉賀―うりふたつの皇子誕生
花宴―宴の後、朧月夜に誘われて
葵―いのちが生まれ、いのちが消える
賢木―院死去、藤壷出家
花散里―五月雨の晴れ間に、花散る里を訪ねて
須磨―光君の失墜、須磨への退居
明石―明石の女君、身分違いの恋