出版社内容情報
デビュー作『時刻表2万キロ』と『最長片道切符の旅』の間に執筆されていた幻の連載「終着駅」。発掘された当連載を含む、ローカル線への愛情が滲み出る、宮脇俊三最後の随筆集。
著者情報
1926年埼玉県生まれ。78年、国鉄全線乗車記『時刻表2万キロ』を刊行し、日本ノンフィクション賞を受賞。『最長片道切符の旅』『時刻表昭和史』等多くの著作を残し、鉄道紀行文学を確立した。2003年没。
内容説明
デビュー作『時刻表2万キロ』と『最長片道切符の旅』の間に執筆されていた幻の連載「終着駅」。当連載を含む発掘作品で構成される、最後の随筆集。あらゆる鉄路を最果てまで乗り尽くした著者が注いだ鉄道愛は、果てなくどこまでも続く。消えゆくローカル線の旅情を紡いだ「鉄道紀行文学の父」が届ける車窓の記憶。
目次
第1章 終着駅(原野のはての漁港町;都心にのこる終着駅の原型 ほか)
第2章 車窓に魅せられて(梅雨の旅の魅力;冬こそ旅の季節 ほか)
第3章 鉄路を見つめて(最長片道切符の話;時刻表症候群 ほか)
第4章 レールに寄り添いながら(若い日の私―突然、アガらなくなった;されど国鉄 わが人生の郷愁列車 ほか)
第5章 書評・文庫解説(増井和子『7つの国境』―天衣無縫な旅行記;川崎洋『わたしは軍国少年だった』 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あきあかね
16
著者の没後、単行本未収録の原稿を集めてできた本書は、生涯鉄道を愛し続けた著者の思いに溢れている。そのタイトルの通り、宗谷本線・稚内、津軽鉄道・津軽中里、日中線・熱塩、能登線・蛸島、清水港線・三保など多くの終着駅が登場するが、今はもう無くなってしまった駅も多く、郷愁を覚える。 国鉄全線を完乗した著者だけあって、寝台車がすべり込む静まりかえった深夜の駅の風情や、朝もやに包まれ景色が一変する梅雨の旅の魅力など、鉄道旅の愉しみを鮮明に教えてくれる。中でも、目的地という「点」ではなく、そこに至るまでの「線」、⇒2024/08/22
yama1000
5
最初の作品「時刻表2万キロ」を手にしたとき、凄い人がいるもんだなという驚きとともに、憧れを感じたものである。本作にも著者の鉄道愛がほとばしっている。2023/02/05
Takahide✈Yokohama
0
ここのところ連続で出ている(消費税の表示方法変更によるもの?)新装版。1,2章の紀行文がやっぱり好きかな。最後の解説(5章ではなくこの本の解説の方)は要らない。2023/05/24
m
0
久しぶりに読んだ、宮脇作品。色々な紀行文あるが氏の作風は実際にその場に居るような気にさせる。話題は逸れるが、自分の棺桶に入れてもらいたい本は「時刻表2万キロ」「最長片道切符の旅」。あの世に行って、推理ものやハードボイルドは少々キツイ。宮脇作品がピッタリ。2023/02/11
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