出版社内容情報
能楽師・犬王と盲目の琵琶法師・友魚(ともな)の友情が最高のエンタメを作り出す! 「犬王」として湯浅政明監督により映画化。
内容説明
時は室町。京で世阿弥と人気を二分しながらも、歴史から消された能楽師がいた。その名は犬王―天衣無縫の少年・犬王と、盲目の琵琶法師・友魚が育む友情は、かつて誰も見たことがない歌曲を鳴り響かせる。二人が奏でる最強の物語の行く末は。「犬王」として湯浅政明監督により映画化。
著者等紹介
古川日出男[フルカワヒデオ]
1966年福島県生まれ。1998年『13』で作家デビュー。『アラビアの夜の種族』(2001年)で第55回日本推理作家協会賞・第23回日本SF大賞を、『LOVE』(2005年)で第19回三島由紀夫賞を、『女たち三百人の裏切りの書』(2015年)で第37回野間文芸新人賞・第67回読売文学賞(小説部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いたろう
66
映画(アニメ)は観ていたが、原作小説は初読み。かなりインパクトがある映画だったので、原作はどういう感じなのかと思って手に取ったが、琵琶法師の平家物語、猿楽の能という伝統的な芸能を、新たな視点からエンタメに昇華してみせる目の付け所は、なかなか興味深い。が、実際に音楽を聴かせられる映画の方が、表現の幅が広かったよう。映画では、琵琶法師の弾き語り、能が、いつしかロックになり、聴衆を巻き込んで、まるでロックフェスのようになるのが、全くイカれていて、ぶっ飛んでいた。物語のインパクトは、映画の方が、原作より遥かに上。2024/05/19
hide
38
俺たちはここにいるぞ。声が聴こえる。物語はまだ物語られていない。いや、既に物語れた。これは続きだ。物語の続編だ。いや、異聞だ。耳で聞こえた物語の続きを文字で追う。そう走る、疾る。そんなこと日出男以外にできるのか。ここで示された幽玄の美は、光は、映画の映像に、音楽に、確かに再現されたんだね。2022/09/02
りー
30
一貫してエンターテイメント。琵琶法師と能楽者の友情を絡めてはいるけれど、それがテーマではない。芸能の奥深くに潜む魔術的要素、シャーマンとしての芸能者とその力を知る権力者の物語だと言って良いと思う。映画、見たかった‼️2022/09/18
Shimaneko
26
借りた単行本で既読だけど、劇場版アニメを鑑賞後に再読したくてこちらの文庫版を購入。文字ならではの疾走感がヤミツキになりそう。かたやアニメ版のラストシーンでは泣きそうになったし。もっかい観るかね。2022/07/12
luadagua
21
南北朝から室町時代にかけ活躍した謎の多い能楽師・犬王と、平家の神器の剣によって盲目となってしまった琵琶法師・友魚の友情と鎮魂の物語。すでにアニメ化されているのだけど、それがとても素晴らしくて(森山未来さんと女王蜂アヴちゃんの歌声が最高!)…アニメを先に観ていたため、文字だけの小説がはじめは少々味気なく感じられた。でも物語の、独特な文章のリズム感に魅せられて、この作品だからこそできた映像作品だったのだなと納得。ひとつの文化を作りあげた胸熱の物語。2025/07/07
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