出版社内容情報
官能小説のヤマ場はセックス描写で、その最高潮は「絶頂」シーン。作家は快感の極みをどう描いてきたか。官能表現の妙味1947例。
内容説明
官能小説には豊潤な言語感覚の世界があり、歴年の作家たちは特殊な感覚によって淫猥な情景を多種多様に描写してきた。作家たちの力量がもっとも存分に発揮されるのは、性の「絶頂」シーン。なかでも女性が見せるあられもない快感の極みの表現について、約二千の用例とともに分類整理、読みやすく編集された画期的な辞典。
目次
1 「姿態」系
2 「しぐさ」系
3 「淫声」系
4 「痴語」系
5 「貪欲」系
6 「交歓」系
7 「燃焼」系
8 「失神」系
9 「浮遊」系
10 「錯乱」系
11 「局所」系
12 「体液」系
著者等紹介
永田守弘[ナガタモリヒロ]
1933年、東京生まれ。官能小説評論家。2020年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fwhd8325
52
辞典を読むなど考えていませんでしたが、合間合間に読んでいました。用例集なので、より一層官能小説のエキスのようなものを感じます。作家先生たちは大変な苦労をされているのだろうと敬服します。2022/05/20
あなたとわたしは花紺青
1
正直最初は冷やかし半分でパラ読みしてたが、作者達の練りに練られた絶頂表現に感心させられた。是非一人の時に朗読(これ大事!)しながら身も心も濡らしてもらいたい。あとがきに「平和のあかしでもある官能小説」とあるが正にその通りだなと思う。官能小説等のエッチなもの、行為そのものを楽しめてる時は健康だし余裕がある証拠だ。私がそして皆がエロを楽しめる日が1日でも多くあることを祈る。2024/07/03