出版社内容情報
最後の本物の巫女でありイタコの一人だった「オダイ」を15年にわたり観察し、交流した貴重な記録。驚くべき現象と稲荷信仰の真実。
内容説明
神さまはいた!本書に登場する伏見稲荷の巫女(みこ=オダイ)は本物の霊能者で、神さまの話を聞くことができたし、霊視も霊聴も予言もできた間違いなく最後の巫女のひとりだった。彼女との長い交流のなかで著者が体験したさまざまな奇跡と信じがたい出来事、不思議な霊現象を詳細に記録した、貴重な現代の生きた資料。霊能ブームやオカルトとは一線を画した、事実が語る驚異の現象をどう考えるか?
目次
第1章 不思議な人に出会う(不思議な噂;噂の主に会いに行く ほか)
第2章 不思議な人の話を聞く(正体が判明する;霊聴ができる霊能者 ほか)
第3章 霊能力を観察する(神様を招く;霊臭と再生 ほか)
第4章 稲荷信仰の謎を解く(風の便り;庶民の信仰を記録する ほか)
著者等紹介
内藤憲吾[ナイトウケンゴ]
1951年生まれ。出版社勤務を経て、1996年にフリーランスの編集者となり、さまざまな分野の編集を手がける。霊能力と超能力の分野については20年ほど調査研究してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
道楽モン
29
前作は霊能者・砂澤たまゑさんの聞き取りが中心であったが、本作は筆者の内藤さん自身の物語。文筆業やスピリチュアルとはまったく無縁だった彼が、いかなる過程を経て砂澤と出会い、インタビューをまとめ、それを上梓することになったかの顛末を綴っている。結果的にこの縁は神による誘導であったということ。霊的な奇跡譚や、霊能者および伏見稲荷の世界観などは前作との重複がほとんどであるが、正反対の立場からの見地は興味深く、現象を目の前で目撃する驚きの数々を、理性的な認識不可能で唖然とする様子はまさに読者と同じ目線だ。2024/09/04
真作
4
Googleマップで"稲荷"を叩いたら、ベットタウンの自宅周辺にもいくつか神社や祠があって驚いた。気付かないだけで、周囲にも信仰している人がいるようだ。稲荷には仏教系と神道系があるとのこと。仏教伝来によりそれ以前から存在した神道は上書きされたわけだが、文字を持たなかった頃の古代神道も記紀神話によって上書きされているのかもしれない。2024/11/23
あおい
3
もうね、オダイの砂澤さん、すごいの一言。念力だの千里眼だの透視だのテレパシーだのってできないことはないってくらいで神通力はんぱない。もうね、ご本人じたいがカミサマって言っても過言ではない2022/05/24
ワタナベ読書愛
1
2021年刊行。(2017年:洋泉社 文庫化)ご縁があってお稲荷さんに関わる霊能者:砂澤たまゑとの交流と、霊能や民間信仰などについて書かれた体験記。霊能に関心ゼロの筆者が、神様のお世話をして古代の卑弥呼並みの働きをする女性霊能者と交流し、助けられたり、無茶ブリされたりしながら、段々消えていく民間信仰や、神様の声を聞きとれる霊能者の実例を記録。今、手軽に入る霊能情報とは一味違う、泥臭い、いかにも人間らしい、昔ながらの神様や霊能者とのお付き合いが細かく書かれていて興味深い。本物の霊能者は大変な人生だ。合掌。2023/09/14
startvalue
1
★★★★2021/11/05