出版社内容情報
撮ってはいけない写真、曲がってはいけないY字路……怖い、でも止められない。本格ミステリ界の旗手による初のホラー短編集。
内容説明
怖い、でも止められない。撮ってはいけない写真、曲がってはいけないY字路、帰ってはいけない部屋、見てはいけないURL、剥がしてはいけないシール、探してはいけない場所、思い出してはいけないモノ…。本格ミステリ界の旗手が挑む初のホラー短編集。読み進めるほど後悔する13の恐怖と怪異の物語。
著者等紹介
似鳥鶏[ニタドリケイ]
1981年千葉県生まれ。2006年、第16回鮎川哲也賞佳作入選の『理由あって冬に出る』(創元推理文庫)でデビュー。魅力的なキャラクター、ユーモラスでリズミカルな文章、精緻なトリックとフェアな作品が幅広い層に支持されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさきち
77
読み終えた時には得体のしれない存在にそこはかとない恐怖を覚え、後々考えてみると背筋も凍るような恐怖を感じる、そんな一冊でした。2024/07/23
mihya
77
ホラー短編集。似鳥さんなのに注釈がない!!まあ注釈があったらホラーにならないんだけど。 撮ってはいけない、曲がってはいけない、探してはいけない、思い出してはいけない…。何の因果もないけど、やっちゃったがために…。じゃあ、どーせーっちゅーねん! 「後にそれは」がSFっぽくて好き。「労働後の子供」にはやられた。 あとがき読んで、いつもの似鳥さんでホッとした。思えば、以前は天井に依子さんがいたよね。2023/08/27
如水
53
作者初?(理由あって冬に出るは…ミステリ?若干と言うかオチはホラーだったと思うが)のホラー短編集。『13』の話で構成されていて最初の「瑠璃色の交換日記」はゾワッとしましたが…ど~しても僕が作者の作風に慣れてしまっているのか『メッチャホラー!』と言う感じにはならなかったのです。ただ、いつもより短編なのでサクサク読めると言うのは良い所です。しかし…冒頭、13編及びあとがきに共通で出て来るくまのぬいぐるみ『クママリ』…ヤツは一体何者?あ、あれか?2021/08/21
Kazuko Ohta
45
ホラーが苦手です。AKB48の『未成仏百物語』を観た折、画面を直視するのが怖くて目を瞑ったらそのまま爆睡。エンドロールのお経で目が覚めました。本の場合は観ないわけにはいかないから、怖さを消すために酒の力を借りる。非科学的ではない第1話にいちばんゾクッとしましたが、ほかの話も酔っぱらってから読んで正解。パソコンやネットも上手く取り入れた今時の怪談です。著者本人も怖がりとのこと。怖がりのほうが怖い話が書けるという説は本当かも。だけど自滅はしたくない。で、クママリって何さ。知っている気がしてきちゃったよ(泣)。2021/09/22
なっち
45
単行本で読んですごく気に入ったので購入。表題タイトルはそのままだけど、各話のタイトルを全部変えている…なんで?単行本のままの方が不穏な感じがして良かったのに。『六年前の日記』→『瑠璃色の交換日記』、『なぜかそれはいけない』→『後にそれは』、『痛い』→『オンライン中』、『視えないのにそこにいる』→『終わりの日記』。2021/06/18