出版社内容情報
映画『オービタル・クリスマス』(堺三保監督)を池澤春菜が小説化! 新井素子、乾緑郎、酉島伝法 、野崎 まど他の新作を掲載。
内容説明
日本SF大賞受賞、芥川賞受賞作家から、初小説に挑む日本SF作家クラブ会長、日本ファンタジーノベル大賞受賞、ゲンロンSF新人賞・創元SF短編賞受賞の新鋭まで、10人が饗宴する日本SFの最前線。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
27
新井素子、乾緑郎、高山羽根子、酉島伝法、野崎まどと好きな作家の名前がズラリと並んでいたら手に取るしかないでしょう。初読の作家に関しても、これを機に作風の一端に触れる事が出来て良かった。子どもの頃にみていたアニメの声優が、日本SF作家クラブ会長になりエッセイや書評だけでなく、今作で小説家としてもデビューされているのは不思議な感覚でした。酉島伝法が「普通」の小説を書かれていた点も興味深かった。乾緑郎の作品は『機巧のイブ 番外編』、既刊分全て読了後に手にしたほうが無難。途中だと私の様にネタバレショックが、大。2021/06/30
緋莢
16
オリジナル・アンソロジー・シリーズの久々の新刊。10編が収録されています。新井素子「その神様は大腿骨を折ります」は、『NOVA 2019年春号』掲載の「やおよろず神様承ります」の続編になるようですが、読んでなくても楽しめると思います。この神様を紹介した方がいい人は、結構いそうだなぁ…現SF作家クラブ会長・池澤春菜の小説デビュー作「オービタル・クリスマス」は、堺三保製作・監督・脚本の同名映画を小説化したもの。ある宇宙ステーションを舞台にした「ちょっとした奇跡」。こういう話 大好きです(続く2021/11/08
そふぃあ
16
「機巧のイヴ番外編」が載っていたついでに、長い間積んだままだった機巧のイヴ2巻を読んで、3巻を買ってきた。最近、積読を引っ張り出すきっかけが多い。酉島伝法の掲載作品はいつもと趣を異にしていたがやっぱり面白くて好きだなと思った。『ゲド戦記』を観ながら読んでいたので、主人公の居る館の奇妙さ不可思議さの臨場感が倍増して楽しめた。2021/04/09
=emy=
11
乾緑郎の「機巧のイヴ」を読んでみたい。2022/02/02
Mc6ρ助
11
スペースオペラからSFに入った爺さまは必ずしも現代日本のSFと相性が良くない。それでも、ここでないどこか、今でないいつかに連れて行ってくれる小説は心地よい。『「会社で。何か悪いことが起こった時。本当に悪いのは、社長に決まっているんです。そういう、本当に最終的な責任をとる為に、社長って職種は、あるんですから」(p136)』『「開戦を決めた人と、戦場にくる人が、違う人だから、じゃないかな」(p79)』2021/06/05
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