出版社内容情報
クライバーの優雅、チェリの細密、レニーの情動。ポスト・カラヤン世代を代表する3人の大指揮者の名曲名演奏のすべて。
内容説明
イン・テンポの潮流から、遅さの抒情性を志向し始めた時代背景の中で、三巨匠の名演奏を味聴する。オペラに交響曲に優雅なダイナミズムを追求したクライバー。偶像化の奥に完璧な管弦楽合奏を目指したチェリビダッケ。無限のはるかなるものにエモーショナルに到達しようと躍動したバーンスタイン。名匠たちの軌跡を追う。吉田秀和で初めてまとめる文庫オリジナル。
目次
カルロス・クライバー(エーリヒ・クライバー指揮、R・シュトラウス『ばらの騎士』;カルロス・クライバーの振ったオペラ;クライバー、モーツァルト『交響曲第三六番リンツ』、ブラームス『交響曲第二番』 ほか)
セルジュ・チェリビダッケ(チェリビダッケ―矛盾が矛盾なく共存する;チェリビダッケ、フランス管弦楽作品集;チェリビダッケ、それからゲルバー ほか)
レナード・バーンスタイン(バーンスタイン;バーンスタイン再説;バーンスタイン、モーツァルト『交響曲第三九番』『第四〇番』 ほか)
著者等紹介
吉田秀和[ヨシダヒデカズ]
1913年、東京日本橋生まれ。音楽評論家。東京大学仏文科卒。戦後、評論活動を始め『主題と変奏』(1953年)で指導的地位を確立。48年、井口基成、斎藤秀雄らと「子供のための音楽教室」を創設し、後の桐朋学園音楽科設立に参加。57年、「二十世紀音楽研究所」を設立。75年、『吉田秀和全集』で大佛次郎賞、90年度朝日賞、『マネの肖像』で読売文学賞受賞。2006年、文化勲章受章。館長を務めた水戸芸術館開設を記念し吉田秀和賞が設けられている。2012年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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