出版社内容情報
「これは戦争だ」――恵比寿、渋谷で起きる連続爆弾テロ。第3のテロを予告し首相とのテレビ生対談を要求する犯人の目的は?
内容説明
「これは、戦争です」12月22日、クリスマスを目前ににぎわう東京・恵比寿で爆破テロが発生。すぐに届いた犯行声明で、犯人は日本国首相との生放送テレビ対談を要求、受け容れられなければ次は渋谷で無差別爆破テロを起こす、と予告する。対する首相はテロには屈しないと拒否。そして翌日、最悪の事態が…!圧倒的なリアリティとスケールでおくる衝撃のクライムサスペンス!映画原作。
著者等紹介
秦建日子[ハタタケヒコ]
小説家・脚本家・演出家・映画監督。1968年生まれ。97年より専業の作家活動。2004年『推理小説』で小説家デビュー。同作は“刑事 雪平夏見”シリーズとして続編とともにベストセラーとなり、『アンフェア』としてドラマ&映画化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
170
ものすごい疾走感だ!ページを捲る手が止まらない。渋谷のハチ公口に爆弾を仕掛けた。首相と話をさせてくれなければ爆破するとの犯行声明。テロリストの要求には屈しないとの首相声明。懸命の捜索も意味をなさず数百人規模の犠牲者が出た。ありがちな設定です。なのに読ませ方が尋常ではない。冒頭から登場する多くの人物描写が、そのどれもが私たちの身近にいる普通の人たちなんです。普通に生きていて、それが突如テロに巻き込まれる。ここにリアリティを感じてしまうのだ!結末には唖然だ!読破時間2時間ちょっとの圧倒的リーダビリティ‼️🙇2024/07/03
シナモン
149
映画化本。読み始めてすぐのスピード感と緊張感あふれる展開にハラハラドキドキで一気に引き込まれた。解説にジェットコースター小説とあったけどまさにそんな感じで先が気になる気になる。野次馬だけでなくただの通りすがりの人をも容赦なく巻き込むテロの怖さに震えました。みんな暮らしがある普通の人たちなのに。犯人の正体にはびっくりでしたがその背景と動機がいまいち「?」で、そのあたり映画で良く観てこようと思います。2020/10/31
rico
126
作者は脚本や監督もやってるとのこと。納得。クリスマス前、1年で最も華やぐ東京への爆弾テロ予告。短く印象的なシーンの連続。息つく間もなく事態は「その時」へ。結末まで一気読み。ただ、犯人の想いの重みを伝えきるには、もっと厚みのある物語が必要かもしれない。でも、安全な所から「テロに屈しない」と何の策もなく連呼し、「戦争」によって「血を流す」ことを国民に強いたりする指導者は、絶対に信用しちゃダメだということはよくわかる。2016年の作品。その時起こったことを思うと、とにかく伝えなければ、という作者の意志を感じる。2021/01/08
タイ子
102
映画の予告に惹かれて。クリスマス目前の恵比寿で爆破テロ発生。が、これはまだ序の口で本当の惨劇はその翌日に起こる。渋谷ハチ公前で起きた大爆破。多くの犠牲者が出た無差別爆破テロは一体誰が、何の目的で起こしたのか。登場人物も様々に入り乱れ、何が起こってるのか?ジェットコースターのように展開するストーリーに目が離せない。が、いかんせん犯人の動機がなんとも理解し難く、こんな動機を差し出されたら「わかるわー!」とはとてもじゃないが賛同しかねる。途中までは面白かったのに…。俳優陣たちの演技を見るとなると面白いかも。2020/12/24
ゆみねこ
66
クリスマス直前の12月22日、恵比寿ガーデンプレイスで起きた爆破テロ事件。犯人の要求は首相との生放送テレビ対談、受け入れられなければ次は渋谷で無差別爆破テロを起こすと。そして起こってしまった惨劇。圧倒的な疾走感、なぜ犯人は爆弾を仕掛けるのか?犯人が分かり、動機を明かされるけど、なんか納得出来ない感満載。まあ、面白かったのですが。映画になったとのこと、確かに映像向きの作品。2024/07/16
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