出版社内容情報
太宰治の戦中、戦後、自死に至るまでの手紙。恩人、友人、後輩に。含羞と直情と親愛と。既刊の小山清編の戦中篇と併せて味読を。
内容説明
戦中、敗戦という非常時下で、苦悩呻吟し、しかし一筋に書いていくことに励み、友人後輩を励まし酒に誘い、豹変的民主主義に憤り日本虚無派を標榜し…人恋しくも文学への思い一筋に。編集者、師・井伏鱒二、友・今宮一、伊馬春部、後輩・小山清、田中英光、そして妻・美知子へ…惚れたが悪いか、泣いて血を吐く含羞の一〇一通。
目次
昭和十六年(一九四一)三十二歳 三鷹1(1)
昭和十七年(一九四二)三十三歳 三鷹1(2)
昭和十八年(一九四三)三十四歳 三鷹1(3)
昭和十九年(一九四四)三十五歳 三鷹1(4)
昭和二十年(一九四五)三十六歳 甲府1―金木(1)
昭和二十一年(一九四六)三十七歳 金木(2)―三鷹2(1)
昭和二十二年(一九四七)三十八歳 三鷹2(2)
昭和二十三年(一九四八)三十九歳 三鷹2(3)
著者等紹介
太宰治[ダザイオサム]
1909年、青森県金木村生まれ。作家。本名・津島修治。東京大学仏文科中退。在学中、左翼活動に従事。田部シメ子と心中未遂、ひとり助かる。36年、第一創作集『晩年』刊。当時、パビナール中毒に悩む。39年、井伏鱒二の紹介で石原美知子と結婚。戦後、『斜陽』で流行作家に。『人間失格』を残し、1948年、山崎富栄と玉川上水で入水自殺。6月19日は“桜桃忌”
亀井勝一郎[カメイカツイチロウ]
1907年、北海道・函館生まれ。評論家、太宰治の友人。1966年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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