出版社内容情報
行くぜ極楽、何度でも。家も土地も財産も、奥さんも子どもも、ぜんぶ捨てて一遍はなぜ踊り狂ったのか。他力の極みを生きた信仰の軌跡を踊りはねる文体で蘇らせて、未来をひらく絶後の評伝。
内容説明
いくぜ極楽、なんどでも―他力の信仰をきわめた果てに家も土地も、奥さんも子どもも、全部を捨てて一遍は踊り狂った。その数奇でアナーキーな生涯を踊り狂った文体で甦らせた奇蹟の評伝。この地獄のような世界を極楽として生きるための、いま最も注目される思想家の傑作。
目次
第1章 捨てろ、捨てろ、捨てろ(殺っちまいな!がまんがならねえ、打倒平家の狼煙をあげろ;御恩も奉公もしったことか、オレはなんにもしたがわないぞ ほか)
第2章 いけ、いけ、往け、往け(オレもおまえもダメなんだ、捨てちまいな;上でもなく下でもなく、右でも左でもなく、ただただひたすら前へつきすすめ ほか)
第3章 壊してさわいで、燃やしてあばれろ(他人がどうおもうかじゃない、おまえがどうおもうかだ、どううごくかだ!;一遍上人はテルマエ・ロマエだ ほか)
第4章 国土じゃねえよ、浄土だよ(ボヤボヤしてたらおいてくぞ;念仏はオレのいのちだ。それを禁止するというのであれば、どこにもいき場所なんてない。いまここで、死んでやる!! ほか)
第5章 チクショウ(自然にも意思がある。すべては無償のほどこしだ;コメだせ、コメだせ、コメをだせ。乞食にコメを食わせやがれ ほか)
著者等紹介
栗原康[クリハラヤスシ]
1979年生まれ。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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