河出文庫<br> 先生と僕―夏目漱石を囲む人々 作家篇

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河出文庫
先生と僕―夏目漱石を囲む人々 作家篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309416571
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

出版社内容情報

木曜会誕生から修善寺の大患、百?・芥川らの登場、そして最期の日へ――友人門下との交遊を通して描く珠玉の四コマ漱石伝、完結篇。

香日 ゆら[コウヒ ユラ]
著・文・その他

内容説明

日々小説を書き、胃病に悩み、木曜日に門下たちと語らう。夏目漱石の日常は、内田百〓・中勘助・芥川龍之介たち若い才能も登場し、ますますにぎやかに。しかしその日々はあまりに短かった…。漱石や友人門下たちが遺した文章をもとに、人間漱石の姿と近代文学史上稀有な師弟関係を描きあげる珠玉の漱石マンガ、完結篇。

目次

1 先生と教え子たち
2 先生は流行作家
3 先生、修善寺で倒れる
4 先生と若い才能たち
5 先生の最期

著者等紹介

香日ゆら[コウヒユラ]
青森県生まれ。漫画家。NHK大河ドラマ「いだてん」で明治ことば助言を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キビ

18
なるほどねー。先生と僕シリーズ気になるなぁ。夏目漱石と言えば「こころ」な私ですが、何かイメージ覆されそう。「人たらし」らしい漱石先生。「人たらし」ってワザとじゃないから素敵だよなー。次を読むのも楽しみです。2019/01/03

雷華

18
夏目漱石とその周りの人たちの話、漱石が作家になり亡くなり、その後のあれこれまで詰め込んだ作家編。ぶれない寅彦&東洋城など自称弟子一同と、それを何だかんだと大切にする漱石の和やかさも良いですが、奥方の鏡子さんの苦労が忍ばれます…orz友人たちの義理だかさは知れないことが残念と思いつつ、良い友人たちだなと何度読んでも思ってしまいます。芥川関連は本人の自己分析力の高さとその最後を知るので、切なさで一杯に……。……寅彦帰国祝いのネタを註釈でつけたのですから…それが載ってるとばず~も文庫化よろしくお願いします。2018/12/06

はづきち

11
文庫化の2冊目。漱石が朝日新聞で連載を始めてから、修善寺の大患そして死去後までのエピソードをまとめています。 漱石とのエピソードをまとめようとする弟子がいる一方、多くを語ろうとしない弟子もいるというのはそれだけ漱石が慕われていた証拠なのかも。先生と僕との思い出は美しいものであって、それを他人に知られると自分だけのものではなくなってしまう、語り継がれることによって歪曲されてしまうかもしれない、と思ったのかなぁ。こんな4コマ漫画が描けるくらいエピソード満載なら十分だと思いますけどね。2022/11/04

ふぁるく

10
思ってたより早かった、漱石との再会。随筆エッセイの作品が気に入ってたこと、「読んじゃえば?」のイラストレーターが手がけられていることで、本屋で見つけ次第すぐ買って読んでしまいました。知らないことだらけでしたが、四コママンガ形式でのエピソード紹介のため、楽しく読めました。個人的に、看護師さんが読んでたキレイな表紙の書籍名を漱石が尋ねた話が微笑ましくて好きです。2021/03/09

Timothy

8
上巻は書簡集の予習に、下巻は読了後の楽しみに。芥川と久米に宛てた晩年の手紙を読んだばかりなので『新思潮』組が特別愛おしい。結構なボリュームだがつい一息に読んでしまった。漱石自身が魅力的で、彼のことを知ることができるのは勿論、彼に心酔する人々を眺めるのもこの作品の楽しみの一つ。内田百閒の出番はあまり多くはなかったが、明らかに面白そうな匂いがプンプンするので次読んでみるつもりでいる。2021/09/12

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