出版社内容情報
部落差別に対処すべく行われた、同和教育、解放教育という二つの取り組みは何だったのか。「救われた」著者の回顧と総括。
上原 善広[ウエハラ ヨシヒロ]
著・文・その他
内容説明
差別は「同情融和」されるものではなく、闘うことで平等を勝ちとるという解放教育は、自らの出自をクラスで公表する「部落民宣言」やゼッケン登校を推し進めた。その体験の中で著者も家庭の崩壊から救われた。しかしある時期にその運動は退潮する―。各地の解放教育の現場を訪ね、「人権の季節」とは何だったのかを、思い出を辿りつつ検証する。
目次
序章 初めての記憶
第1章 部落民であることを宣言した日
第2章 河内とマカレンコ
第3章 兵庫・八鹿高校事件顛末
第4章 広島・世羅高校事件の転機
第5章 同和教育の現在を歩く
終章 解放教育を超えて
著者等紹介
上原善広[ウエハラヨシヒロ]
1973年、大阪府生まれ。大阪体育大学卒業。2010年、『日本の路地を旅する』で第41回大宅壮一ノンフィクション賞、『一投に賭ける 溝口和洋、最後の無頼派アスリート』でミズノスポーツライター賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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