河出文庫<br> 学歴入門

電子版価格
¥748
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

河出文庫
学歴入門

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 192p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309415895
  • NDC分類 371.3
  • Cコード C0137

出版社内容情報

学歴はやっぱり必要なのか? 学歴の成り立ちから現在の大学事情、学歴格差の問題まで。私たちを振り回す「学歴」の正体に迫る。

内容説明

進学、就職、結婚―私たちの人生にまとわりつく「学歴」の正体とは?日本における学歴の成り立ちから現在の大学事情までを明らかにし、大学のカラーや男女別学・共学の違い、世界の学歴事情などを幅広く論じる。学歴を信じてはいけない、しかし無視することもできない現代を、学歴に振り回されず生きるための必読書。

目次

第1章 学歴の成り立ちを知る(学歴はあなたの味方なのか?;日本の学歴はこうして始まった ほか)
第2章 大学で何を学ぶべきか(そもそもなぜ大学に行くのか?;どこでもいいから行ってくれ? ほか)
第3章 どの大学へ行けばよいのか(留学生で定員を埋める大学;東大出の優遇はこうして始まった ほか)
第4章 男女別学か、男女共学か(不純異性交遊の時代?;別学の男女がアイドルにはまる? ほか)
第5章 世界の学歴事情から学ぶ(ジェントルマンを育成するパブリックスクール;勉強ばかりするグラマースクール ほか)

著者等紹介

橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
1943年生まれ。京都大学経済学博士。小樽商科大学商学部卒業、大阪大学大学院、ジョンズ・ホプキンス大学大学院修了。仏米英独での研究職・教育職、京都大学経済研究所教授、日本経済学会会長、同志社大学経済学部教授などを経て、京都女子大学客員教授、京都大学名誉教授。専門は労働経済学、公共経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コウメ

47
学歴(学校)の歴史について書いてあった本。学校は1885年森有礼(もりありのり)によって帝国大学令、中等学校令、小学校、令教育制度の基礎を作った人。森は国家が教育制度が必要だと訴え。一橋大学など国が設立。森は教育制度の充実に熱心していたか。一つは外交官としてアメリカヨーロッパを見聞した結果、人材の育成が必要だと感じたこと。もう1つは、中国などアジア諸国が植民地になりつつある現状を知り日本がそれを避けるために国を強くするため。それと同時に私塾福沢諭吉が慶應義塾大学を設立。この時点で「官。森」VS「民。福沢」2019/09/17

きいち

26
もともとが「14歳の世渡り術」のシリーズだから、データや出典は最小限にとどめ、具体的な学校名上げてのチャレンジングな断言が多く思わずドキドキしてしまう(たしかにわかりやすい)。◇最初に「日本は学歴社会」と宣言しながらも、終章まできて、実は国際比較してみると「いい学校」出てなくても実績で評価され十分えらくなれる社会、と持っていくあたり戦略的。とはいえ学歴が本人の資質や努力を越え階層再生産に寄与してしまう世界共通の構造は強化されつつある。非学歴社会であることは、かえって、国際的な差別化ポイントになると感じた。2019/03/17

うさこ社長

5
★☆☆☆☆「こども格差の経済学」で痛い思いをした作者の本を、うっかりタイトル買いしてしまった。林修先生の本とたまたま一緒に読んでいたので、その違いにうんざり。ほとんど茶飲み話レベルで、とても大学教授が書いた本とは思えない。慶應幼稚舎を幼稚園だと勘違いしているんじゃないかと思える所や、世界の塾事情を詳しく知らないのか「東アジア以外には塾はない」と言い切ったりと事実誤認も甚だしい。東大が嫌いなようだが、東大を出てしごとができない人がいることくらい誰でもわかる。2019/05/12

poordad

5
高校・大学入試で偏差値以外の判断基準をほとんど持たなかった自分にとってすごく痛いことが書かれていた。受験に際して、大学で何がしたいのか.という面倒なことを考えるよりも、目の前の問題を機械のように解いて偏差値を1でも上げることを優先した。 しかし目先の偏差値1よりも何を学びたいのか熟考する1時間の方が実は大切なんだと思う。 (ただ、もし受験をもう一度する.となっても同じことをしてるように思う。18までに自分の確固たる判断基準持って大学選ぶとか無理やん.一度の人生やしできるだけ安全な道選ぶしかないやん)2019/05/01

左手爆弾

4
あかんやん。最初は学歴という言葉のもともとの意味(学校歴ではなく、どこのレベルまで教育を受けたか)や歴史を振り返っていて、それなりに勉強になることもあった。官僚の合格者をたくさん出すところが名門校とされたというのは非常にわかりやすい整理だ。また、昔は学校名で給与が違うといった差別も存在したという話も興味深い。ところが、途中からは筆者の印象論や経験談ばかりになり、当時の橋本府政の教育政策を称賛しだしたり、なんだかよくわからない。古い価値観を批判する割に、本人自身の考え方も十分に古いと思う。2022/03/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12545672
  • ご注意事項