出版社内容情報
どこかに本当に行かなくてもイメージすることは、音楽のクリエイションにつながる――。細野晴臣が《音楽と旅》の豊潤な関係を語る。
内容説明
どこかに本当に行かなくてもイメージすることは、音楽のクリエイションにつながる―。ポップ・ミュージックの地平を拓いてきた細野晴臣。レコーディングやツアーで訪れたLA、パリといった土地への追憶から、宇宙へのヴァーチャル・トリップまで、“音楽と旅”の豊潤な関係を語る。川勝正幸氏によるインタビューも収録。
目次
1 アンビエント(都会;森 ほか)
2 ウィット(イギリス;フランス ほか)
3 あこがれ(ウエストコースト;美女 ほか)
4 ここではないどこか(宇宙;アイランド ほか)
5 音の旅はつづく―知っているようで知らないもの
著者等紹介
細野晴臣[ホソノハルオミ]
1947年、東京生まれ。音楽家。69年にエイプリル・フールでデビュー後、はっぴいえんど、ソロ、ティン・パン・アレー、YMOなどで活動。YMO散解後は、ワールド・ミュージックやアンビエント・ミュージックを探求する一方、歌謡曲のプロデュースも手がける
中矢俊一郎[ナカヤシュンイチロウ]
1982年、名古屋生まれ。編集者/ライター。『スタジオ・ボイス』編集部を経て、現在は各メディアで活動中。音楽のみならず、ポップ・カルチャー全般を取材対象としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
72
細野さん流の普段着っぽい音楽遍歴が嬉しい。紹介されている音楽を聴きたくなるんでよね。2018/06/08
バネ
39
合間合間に読もうと思いつつ、メイン本に注力してしまい、漸く読了。 もうちょっとYMOのエピソードがあると良かったかと。 「コーヒーは、酸っぱい浅煎りのモノでなく、深煎りが好き」なトコロは、私と一緒。2018/03/10
yone
4
六本木ヒルズでの細野観光からの流れで読んだけど、メチャクチャ楽しい読書だった。音楽、旅、映画、細野さんのあの低音の声で、かつ軽やかに話している感じが伝わってきて、なんとも言えず笑顔になる。解説のいとうせいこうの文章はややめんどくさいなあと思いながらも、能のワキ、シテから死者、川勝さんを絡めつつ、大切な事を言っているような気もする。2019/11/08
nobu23
3
細野さんのエッセイ。海外の様々な国に対する当時の思い出や音楽などが語られている。2020/04/29
カズ
3
「定住漂白」、ここに根ざして生きるが、心はゆらゆら揺れて放浪する。いとうせいこうさんの解説からの引用ですが、まさに細野さんのイマジネーションの鍵は心はここではないどこかへ飛び立っていること。それが、細野さんの多様な音楽のスタイルにつながっていることが実感できました。間に挟む川勝正幸さんの文章もいとうせいこうさんの解説も細野さんの宇宙を深く掘ることへつながっているのが素敵です。2018/09/04