河出文庫<br> 旅芸人のいた風景―遍歴・流浪・渡世

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河出文庫
旅芸人のいた風景―遍歴・流浪・渡世

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  • サイズ 文庫判/ページ数 228p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309414720
  • NDC分類 384.38
  • Cコード C0139

出版社内容情報

かつて日本には旅芸人がいた。定住できない人々は、手仕事の合間、正月などには予祝芸をもって、全国を渡り歩いた。その実際を描く。

沖浦 和光[オキウラ カズテル]
1972年、大阪生まれ、東京大学文学部卒業。比較文化論、社会思想史専攻。桃山学院大学名誉教授。主著に『アジアの聖と賎』『日本の聖と賎(三部作)』(以上四作は野間宏との共著)『近代の崩壊と人類史の未来』『竹の民俗史』『辺界の輝き』(五木寛之との共著)『陰陽師の原像』『幻の漂白民・サンカ』『「芸能と差別」の深層』(三國連太郎との共著)『「悪所」の民俗誌』『日本民衆文化の原郷』『旅芸人のいた風景』など。

内容説明

「物乞い、旅芸人、村に入るべからず」―川端康成「伊豆の踊子」で、旅役者たちは忌避され、賎視される。放浪の被差別芸人がどうして生まれ、どう暮らしてきたか、実見を踏まえて細かく掘り下げる。被差別民が辿り着いた予祝芸の世界と、修験者の呪いから香具師の大道芸に到る芸能の起源を探る。

目次

第1章 街道に生きる遊芸民
第2章 「物乞い、旅芸人、村に入るべからず」
第3章 ドサ回りの一座と役者村
第4章 香具師は縁日の花形だった
第5章 医薬業と呪術の世界
第6章 遊芸民を抑圧した明治新政府
まとめ 旅芸人の生きてきた世界

著者等紹介

沖浦和光[オキウラカズテル]
1927年、大阪生まれ。民俗学者・歴史学者。桃山学院大学で比較文化論・アジア思想史を講義しつつ、各地の被差別部落の伝承と生活を聞き書きし、日本民衆文化論を構築した。2015年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

LUNE MER

17
「伊豆の踊り子」のあるシーンを読んで、当時の差別意識と職業の関係について書かれた本を読みたくなり辿り着いた一冊。「男はつらいよ」「裸の大将」等の作品にも自然と登場する風景も本書に書かれているような歴史的背景を踏まえるとガラリと一変する。2023/09/04

gtn

17
昭和二年生まれの著者は、どこからともなくやってきた門付け芸人や角兵衛獅子、猿まわし、六部を見た記憶が残っているという。遊芸人を目の当たりにした最後の世代だろう。彼らも戦争を境に街から姿を消し、高度成長期、テレビの普及等により時代からずれ、完全に絶滅する。当時、ありふれた光景だったこれらの芸が貴重な民族儀礼や風習であったことに、この世から消滅して気付く。2020/03/16

ひねもすのたり

13
表紙に心惹かれました。思いっきりジャケ買いです(笑)著者の沖浦和光はサンカ研究で知られる民俗学者。近世から近代にかけて時代の波間に消えてしまった人々を好んで取り上げます。本書で取り上げるのは旅芸人。テレビや映画がない時代に唯一の娯楽を提供していた旅芸人は歓待される一方で忌み嫌われる存在でもありました。 そもそも彼(女)らは何なのか?学術的な記述が多いので小説読みの私としては興をそがれる部分もありましたが、ほとんど資料が残されていない彼(女)らの姿を浮彫りにしている点は見事だと感じました。★3.52017/02/16

ゆきこ

12
著者が幼少時代に実際に見た遊芸人の姿の描写や、遊芸人の分類と歴史などなど、幅広い内容でした。民俗学の中でも「芸能」の分野に特に興味があるので、すごく勉強になり、とてもおもしろかったです。日常(ケ)では差別される賤民が、非日常(ハレ)においては「聖なるもの」に逆転するという、ケガレからカミへの転換現象がここでも見られて、とっても興味深いです。2018/02/23

リュウジ

6
学術的というより、流浪の遊芸民や香具師、職人、行商人たちのエピソードを骨格に社会の底辺で生きた人々の存在を学術的な話も絡めながらの構成。もともと興味があった内容だが出てくるのが箕面、住吉、東住吉、天下茶屋、池田、道頓堀、千日前など自分が良く知る場所だったこと。知らない歴史が町に染み付いていることを知るのはなかなかに興味深い。他にも川端康成「伊豆の踊り子」の社会的な背景(旅の一座がどのように社会に受け入れられていたのか、また否定されていたのか)など、中世から断続的に続く彼らと社会の関係を面白く教えてくれた。2007/08/26

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