出版社内容情報
「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」をテーマに現代ミステリーの名手6人が紡いだ事件の数々……アリス愛に溢れた傑作短篇集。
有栖川 有栖[アリスガワ アリス]
北原 尚彦[キタハラ ナオヒコ]
篠田 真由美[シノダ マユミ]
柄刀 一[ツカトウ ハジメ]
宮部 みゆき[ミヤベ ミユキ]
山口 雅也[ヤマグチ マサヤ]
内容説明
世界中で愛読される『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』をテーマに、人気ミステリー作家・有栖川有栖、宮部みゆき、篠田真由美、柄刀一、山口雅也、北原尚彦が紡ぐ6つの物語。事件から事件へ、現実と異世界を自在に行き来する、ユーモアと不思議が溢れるアリスの世界へようこそ。
著者等紹介
有栖川有栖[アリスガワアリス]
1959年大阪府生。『月光ゲームYの悲劇’88』でデビュー
宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960年東京都生。「我らが隣人の犯罪」でデビュー
篠田真由美[シノダマユミ]
1953年東京都生。『琥珀の城の殺人』でデビュー
柄刀一[ツカトウハジメ]
1959年北海道生。『3000年の密室』で長編デビュー
山口雅也[ヤマグチマサヤ]
1954年神奈川県生。『生ける屍の死』でデビュー
北原尚彦[キタハラナオヒコ]
1962年東京都生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
259
6話アンソロジー。当然ながら『不思議の国のアリス』や『鏡の国のアリス』を下敷きにしながらの『アリス殺人事件』ですからね。アリスのエッセンスをそこから取りますか。とか思いますが、どうしても被る部分がありますので、この話? 前の話の設定だっけ⁇とか迷う事になりましたよ。幻想的な、独特な不思議な世界観が癖になりますね。山口雅也さんの『不在のお茶会』で“僕はずっとキャット・フードで飢えをしのいでいたのですが”って表現があり。マンガなんかでも見掛ける事がありましたが、生臭くてとても無理だと思いますが……。2025/01/12
yu
98
読了。有栖川さんの作品は既読。思ってたよりミステリーじゃなかったなぁ。予想と違った。2019/03/23
yanae
81
不思議の国、鏡の国のアリスをテーマにしたアンソロジー。勘違いで全部新作かと思ったらそういうわけではなく、過去の作品をテーマに沿って集めた一冊。宮部さん目当てで手に取ったけど、有栖川有栖の火村シリーズと宮部さんのマサシリーズ楽しめましたー!あとは初読みで篠田真由美さんのYの悲劇も面白かった!あとの作品は正直難しかったけど初読み作家さんばかりなので知ることができてよかったー!マサにまた会えたのが嬉しくて(笑)読んでたはずなのに内容すっかり忘れて新鮮に読みました(笑)わたしの脳みそどうにかしたい。2016/08/25
よむよむ
67
「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」をテーマに書かれた6つのアンソロジー。書下ろしではなく初出は少し古い作品が集められている。有栖川有栖、宮部みゆき、篠田真由美とふだん読みなれている作家の作品は楽しく読めたが、柄刀一、山口雅也、北原尚彦は初読でこの不思議な世界観をテーマにした作品は読み難かった。とはいえ面白かった作品は北原尚彦の劇中劇のような「鏡迷宮」と有栖川有栖のメッセージの謎解きを火村にさせる「ジャバウォッキー」です。2016/07/29
ゆかーん
65
アリスに関連するアンソロジー。個性溢れる作家たちがミステリー、ファンタジー、哲学、SFまで様々な世界を描き出します。どんな世界が待ち受けているのか、ページを開くまで分からないのが魅了の一つ。個人的には篠田真由美さんの「DYING MESSAGE《Y》」が良かったです。ミステリーを感じながらも異世界の空気も感じられ、最後のどんでん返しの結末に驚きました。また北原尚彦さんの「鏡迷宮」もSF要素があり面白かったです。現実世界と異世界を、原作者のドジソンと平行移動するストーリーに、もう一つのアリスを感じました。2016/09/16
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