河出文庫
謎解きモナ・リザ―見方の極意 名画の理由

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  • サイズ 文庫判/ページ数 228p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309414416
  • NDC分類 723.37
  • Cコード C0170

出版社内容情報

未完のモナ・リザの謎解きを通して、あなたも“画家の眼”になれる究極の名画鑑賞術。「たけしの新・世界七不思議大百科」でも紹介!

【著者紹介】
1952年生まれ。多摩美術大学教授。伝統版画技法「合羽刷」の数少ない継承者。著書に『名画の暗号』『絶頂美術館』など多数。「日曜美術館」「世界一受けたい授業」など美術関連番組も多数、企画・出演。

内容説明

絵画史上、最高傑作と名高い『モナ・リザ』。晩年のダ・ヴィンチが手を加え続けたこの未完の名画には、どんな仕掛けが、隠されているのか!?斜めに交差して配置された不機嫌な表情と柔和な表情。画家の署名代わりに描かれた胸元の紋様。そして最大の謎、モデル問題…一枚の名画を読み解くことを通して、究極の鑑賞眼である“画家の眼”が手に入れられる!愛人の美少年による『モナ・リザ』売却事件など、新事実も満載の決定版。

目次

『モナ・リザ』その画面の謎―名画の見どころ、構図の魔術、秘密の署名
無感動の謎―名画の証としての無感動 美的感動の不可逆反応
モデルの正体―解明された美術史上最大のミステリー
盗まれた世紀の名画―フィレンツェで描かれた名画がパリにある理由
未完成の『モナ・リザ』―画家の眼で見るために
美少年サライの謎―少年愛のフィレンツェ、聖母マリアの面影
無学の天才―万能の画家が不遇に終った理由
タッチを読み解く―宮廷美学としてのさりげなさ 天才の証としての筆づかい
風景画の誕生―フィレンツェ・ルネッサンス散策のために
人物画の登場―メダルから肖像画へ 顔の向きが意味するもの
ルネッサンスの薄暮―バロックの闇 印象派の光
微笑の謎―『モナ・リザ』は、なぜ微笑み続けているのか!?

著者等紹介

西岡文彦[ニシオカフミヒコ]
1952年生まれ。多摩美術大学教授。版画家。柳宗悦門下の森義利に入門、伝統版画技法の継承者となる。そのユニークな著作によって、名画の謎解きブームを引き起こし、今日の美術書や美術番組のスタンダードを確立した第一人者として知られる。テレビ番組の企画・出演も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

30
「人間の感覚は一瞬にして高度化する。しかも不可逆的に」という原理は当たり前だが重い。芸術や味覚などの感覚的な基準は一生更新される。「目が肥える」現象も含めて。見慣れたとはいえ『モナリザ』は写実の最高峰。今も多くの謎がある。左右の背景は見下ろす角度が違う。複雑に混ぜられた表情。複数ある未完成部分の意味。著者は歴史や学説を引きながら、大胆に謎解きを進める。後半では油彩技法の発展を、ダ・ヴィンチの人生及び社会の変遷に絡めて解説する。画像(白黒中心)が多くて素人にも分かりやすかった。充実した美術講座の様。2019/08/15

あっぷる

8
天才といわれたレオナルドダヴインチ。読むごとにどれだけ偉大だったか実感して、その生涯に興味がわきました。あちこちに話が飛んでる感じはありましたが、モナリザは過去・未来の絵画史が詰め込まれた絵画でるため、それも納得です。 いや、知れば知るほど奥深い絵画で、謎めいていて、世界を虜にするのが何となくわかります。写真にしてはおかしいけれど、絵にしては精巧すぎる。もっとモナリザのこと知りたくなりました。2016/03/23

ぽっぽママ

8
モナリザの中にはそれまでの絵画史が詰め込まれているという話。当時は驚いた写実性が写真を見慣れた現代人には当たり前で感動が薄いとか 印刷物で見慣れすぎていて新鮮さに乏しいという話は納得。色々な話が盛りだくさん過ぎて読後感も散漫になってしまった。ルーブルやウフィッツィにまた行けるならその前に再読してもいいなと思う。2016/03/22

takakomama

0
『モナ・リザ』を見て、無感動なことが名画の証であり、私たち自身の鑑識眼の高さの証に他ならない・・・の言葉に、何となく安心しました。感動しないのは、私が名画の良さを、私が理解できないせいだと思ってました。ダ・ヴィンチの素晴らしさを讃えた本です。『二時間のモナ・リザ』(1994年11月刊)を改題、全面改稿。2016/09/10

かりかり

0
☆☆☆2025/04/09

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