出版社内容情報
未知の可能性を拓くにはいかに「夢」を大切に育てるか、どうしたら学ぶことが楽しくなるか、高校生、小学生に語ったふたつの講演。
【著者紹介】
哲学者・作家。文化勲章受章。
内容説明
人はだれでも心に傷がある。だから「夢」を見る。深いコンプレックス、心の傷を埋めるには、想像力を働かせ、仮説を構築し、独創的な仕事をするしかない―。高校生と小学生に行なった講演、「少年の夢」と「学問の楽しさ」を一冊に収める、青少年に与える夢と希望の書。これからの人に好奇心の喜びを。
目次
1 少年の夢(現代という時代は本当に夢を持ちにくい時代なのか;空想的な夢を見るのは人間だけだ;人はだれでも心に傷がある。だから夢を見る ほか)
日本の誇り―質問に答えて(日本の歴史を語る上で森はとても重要です;森と共生してきた日本文化に自然と人間のいい関係を学ぼう;国際人になるためにはまず、自分の国の文化を勉強することです ほか)
2 学問の楽しさ(勉強は楽しいか?;人生の三段階―ラクダ・ライオン・赤ん坊;創造の大切さ ほか)
著者等紹介
梅原猛[ウメハラタケシ]
1925年、宮城県生まれ。哲学者。京都大学哲学科卒。領域を超える知識と大胆な仮説により、「梅原日本学」と称される研究を確立した。文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
22
子供相手に何故学ぶのかを解りやすく語っています。夢、コンプレックス、懐疑と直感、精神等なかなか面白かったです。義父の話は大変良かったです。2022/02/18
よし
4
梅原 猛さんの高校生への講演録「少年の夢」と小学生への講演録「学問の楽しさ」をまとめた本。「少年の夢」は、コンプレックスを持つことの大事さ、素直な心で疑問を持つことの大切さが語られています。特に「時代が変わり社会が不安定な今こそ夢や創造性を持つことが求められている。」は現実の厳しい状況と希望の両方を伝えるメッセージだと思いました。「学問の楽しさ」は、身振りを交えて学問をすること大変さの先にあるものを伝えていて面白かった。こうした知の巨人から直接話を聞くことができた子ども達は幸運だったと思いました。2019/05/19
conpeito*
1
素敵な大人の言葉というのはわかりやすく、スッーと心に入ってくるのはなぜだろう。2016/05/08
Black008
1
ただただ、気持ちが良い本だ。ものの考え方、内容ともに素晴らしい。小学生向けの講演だけど、ものをよくわかっている人が話すと、こうも楽しくわかりやすいんだなと。心が晴れました。2016/02/19
Akane Yasuda
0
最近戦前生まれの男性のエッセイばかり気になります。2016/06/19